Q.岡崎の伝統的工芸品産業を教えてほしい。
回答
昭和49年5月25日に公布された『伝統的工芸品産業の振興に関する法律』を略して『伝産法』と呼びます。この伝産法に基づき経済産業大臣が指定するものが伝統的工芸品です。岡崎市で伝統的工芸品の指定を受けている品目は、「岡崎石工品」と「三河仏壇」の2種類があります。【岡崎石工品】
岡崎の石工品の起源は約400年前、田中吉政が城主となり、岡崎の城下町を整備した時必要な石工を、河内の国から移住させたのが始まりといわれています。
もともと三河地方には花崗岩が豊富で、石工品の原石が容易に入手できたことも石工業の発展の要因となりました。
現在は、その技術を受け継ぎ、岡崎で産する花崗岩を加工し、春日灯ろう、雪見灯ろう等43品目が伝統的工芸品に指定されています。
主要製造品:灯籠、多重塔、鉢物
指定年月日:昭和54年8月3日
産地組合名称:岡崎石製品協同組合連合会
住所:岡崎市上佐々木町字梅ノ木48
電話:0564-31-3823
【三河仏壇】
三河仏壇の起源は、文献によれば元禄17年(1704年)とされ、創始者は仏壇師庄八家により製造されていたと伝えられています。当時、仏壇の原材料である木材は矢作川の水運を利用して得られる松、杉、檜の良材で、漆は三河北部猿投山麓で採れたものを使って作ったのが始まりと言われています。
三河仏壇の特徴としては、台が低く、寺院の内陣の豪華さを家庭用仏壇に取り入れるように工夫した「うねりなげし」作りや精巧な彫刻などがあげられます。
主要製造品:仏壇、仏具
指定年月日:昭和51年12月15日
産地組合名称:三河仏壇振興協同組合
住所:岡崎市曙町2-1
電話:0564-24-7766
※伝統的工芸品の指定要件
1.主として日常生活の用に供されるもの
2.製造過程の主要部分が手工業的であるもの
3.伝統的技術又は技法によって製造されているもの
4.伝統的に使用されてきた原材料であるもの
5.一定の地域で産地を形成しているもの
詳細については、担当までお問い合わせください。
関連リンク
- 岡崎市の伝統的工芸品/商工労政課(新しいウィンドウで開きます)
- 岡崎石製品協同組合連合会(新しいウィンドウで開きます)
- 三河仏壇振興協同組合(新しいウィンドウで開きます)