Q.岡崎の名前の起源、成り立ち、簡単な歴史紹介をしていただけませんか。
回答
名前の起源は、岡崎城の築城時に土地の形勢が龍蛇のとぐろを巻くようで、「いづれが尾か頭(さき)か知られず」から岡崎と名付けた説がありますが、元来丘陵の出崎であることから地勢そのままを取って名付けたものと思われます。初めは城地のみをさした名前でした。文書にみられる岡崎の地名には、古くは矢作宿があり、承久3年(1221)に没した飛鳥井雅経の「明日香井和歌集」や貞応2年(1223)の「海道記」にその名があります。他に「源平盛衰記」「平家物語」などにもあり、この矢作宿がのちに岡崎と呼ばれるようになりました。「岡崎」の初出は文明16年(1484)の上宮寺「門徒次第之事」に「オカサキ 一箇所」とあり、また連歌師宗長の「宗長手記」には、大永7年(1527)の記述に「今は岡崎といふ。松平次郎三郎の家城なり。」とあります。