過去の展覧会 「暮らしのうつりかわり ~魅せます!土人形 素朴な造形美の魅力~

最終更新日令和3年10月19日ページID 027872

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 収蔵品展 

暮らし展チラシ

暮らしのうつりかわり ~魅せます!土人形 素朴な造形美の魅力 ~
会期:令和3年1月23日(土曜日)から3月21日(日曜日)

※新型コロナウイルス感染拡大防止のため1月23日(土曜日)から2月8日(月曜日)まで臨時休館。

働き終えた道具たちの年に一度の晴れ舞台<暮らしのうつりかわり>の季節が、今年もやってまいりました。昔の生活道具を紹介しながら、私達の暮らしがどのようにかわってきたのかをたどるこの展覧会も9回目を迎えます。相変わらず美術博物館収蔵庫のなかで、ガラクタだの粗大ゴミだのと揶揄され、何かと肩身の狭い思いをしているモノたちです。しかし、これらの道具だって、寄贈していただいた皆さまによって築き上げられた大切な岡崎の文化遺産になるのです。そして、展示することで、ささやかながら美術博物館から寄贈者の皆さまへ感謝の気持ちを伝えたいと思います。
会場には明治から大正、昭和にかけてのいろいろな道具を集めました。また、今回は、粘土を焼成して彩色した土人形を一堂に紹介します。土人形は節句物、縁起物として日本各地で作られ、かつては庶民の間で子どもの誕生や成長の節目ごとに買い足された郷土玩具でした。収蔵する全国各地の土人形を紹介しながら、素朴で郷土色豊かなその魅力に迫ります。
令和の時代になって、収束がみえないコロナ禍にあって、私達一人ひとりが日々の暮らしや社会を再認識し、見直す状況に迫られています。昔の道具から生活の違いや変化、先人達の生活の知恵と工夫をくみ取り、少しでも今を乗り切るためのきっかけにしていただければ幸いです。

開館時間 

 10時から17時

観覧料

 一般: 300円

 小中学生: 150円

休館日 

 毎週月曜日

主催

 岡崎市美術博物館

展示構成

暮らしの道具

茶の間
昭和30年代の茶の間風景(令和元年度展覧会より)

私達の日常生活の基本である衣・食・住にスポットをあて、身近な暮らしの道具を紹介していきます。生活スタイルの変化や技術の進歩により、時代遅れの不便なモノとして姿を消した道具がある一方で、スローライフとかエコが流行りの現代生活において、昔のシンプルさが、あるいはちょっとした先人達の知恵や工夫が見直されてもいます。無駄のない効率的な便利さを享受し、より快適な生活を求めている私達の「今」の暮らしと社会を捉え直す場面にしていただければと思います。
〔主な展示テーマ〕
○ 茶の間のある風景:昭和30年代茶の間(イメージ再現)
○ 台所の道具:カマド(イメージ再現) ○ あかりの道具 ○ 暖房の道具 ○ はきもの
○ せんたくとおさいほう ○ お化粧 ○ お便所 ○ たのしみ

土人形の世界 ~魅せます!土人形~

土人形とは土をこねて作られた人形で、粘土を型に入れて人形を作り、窯で素焼きにした後、胡粉を塗り、泥絵具で彩色して仕上げてあります。製作が比較的容易で量産できることから、全国的に良質な土の得られる地方で作られました。とくに江戸時代には節句行事の一般的な定着、流行にともなって、京都伏見を源流にした土人形の製作
が全国各地で発達し、数多くの作品が生まれました。
この三河地方は明治初期から昭和10年代にかけて、三河土人形と総称されるほど土人形が多く作られた地域です。一般の家庭では高級品とされた豪華絢爛な衣裳人形が持てなかった時代にあって、この地方で子どもの節句飾りの主役と言えば安価な土人形でした。
全国各地に共通する人形も多くみられますが、それぞれの郷土色と技法が加えられて独自の作品が生み出され、素朴なぬくもりを感じさせる郷土玩具として伝えられています。
[主な展示資料]
○ 愛知の土人形:大浜土人形・棚尾土人形・西尾土人形・名古屋土人形
*特別出品:矢作土人形・鴨田土人形 (豊橋市美術博物館・幸田町郷土資料館蔵)
○ 岐阜の土人形:美濃姫土人形・市原土人形
○ 北信越の土人形:富山土人形・中野土人形
○ 近畿の土人形:伏見人形・小幡土人形
○ 中国地方の土人形:三次土人形・出雲土人形
○ 九州の土人形:古博多人形・古賀土人形・佐土原土人形・帖佐土人形
○ 東北の土人形:堤土人形・花巻土人形・八橋土人形・中山土人形

ワークショップ (中止)

 「陶板ひな飾りをつくろう!」

  5色の粘土でおひなさまのパーツを作り、陶板に貼りつけてひな飾りを作ります。焼成して、後日、完成品をお渡しします(当館にて2月末引渡し予定)。
 協  力/わたなべ陶器・コノハ美術

 日  時/2月6日(土曜日)  1.午前10時30分から   2.午後2時から

 ギャラリー・トーク

 日  時/2月20日(土曜日)・3月7日(日曜日) 各日とも午後2時から

 担  当/当館学芸員

 会  場/当館1階展示室

 

 

関連資料

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お問い合わせ先

美術博物館

電話番号 0564-28-5000ファクス番号 0564-28-5005

〒444-0002岡崎市高隆寺町峠1番地
開館時間 10:00から17:00まで(最終の入場は16時30分まで)