市長定例会見(令和5年5月23日開催)
令和5年5月23日に開催された市長会見です。
内容は以下のとおりです。動画は後日公開予定です。
地域脱炭素移行・再エネ推進交付金の採択について
この重点対策加速化事業は、2050年カーボンニュートラル達成に向け、地域のニーズ・創意工夫を踏まえて、全国津々浦々で取り組むことが望ましい「重点対策」、例えば公共施設への太陽光パネルの設置や既存住宅の改修補助事業などを複合的に組み合わせ、複数年にわたり意欲的な計画を加速的に実施する取組みです。令和5年4月末時点で、106自治体が選定され、県内では愛知県と岡崎市の2自治体のみです。
岡崎市の提案内容としまして、「どうする脱炭素?市内に広がる、省エネ・創エネ・蓄エネ・調エネのまちづくり ~岡崎市脱炭素ドミノ 第2幕~」と題し、公共施設への太陽光発電設備等の導入、公共施設の省エネ化のほか、公共施設以外の民間も含め、建物のゼロカーボン化、いわゆるZEB(ゼブ)化などを促進するため、市民・事業者への太陽光発電設備等設置や省エネ設備設置に係る補助を行ってまいります。計画期間は令和5年度から令和10年度までの6年間です。
昨年11月に選定を受けた『脱炭素先行地域事業』は、QURUWAエリアを中心に脱炭素の取組みを行うものですが、この重点対策加速化事業は全市的に脱炭素の取組みを広げていくものです。イメージとしては、中心市街地から市域全域に、脱炭素の取組みがドミノ倒しのように広がっていく、そのような機会にしたいと思っております。
窓口における音声認識システムの実証実験について(資料はこちら)
聴覚障がい者や耳の聞こえにくい高齢者のかたとのやりとりを始め、市役所窓口における意思疎通の円滑化、サービス向上に役立てることを目的に、音声認識システムの実証実験を実施します。
今回のシステムは、包括連携協定を締結している株式会社アイシン様からの提案に基づくもので、実証実験によりその効果を検証します。
今、私の前に設置しているのが、今回の実験で使用するシステムです。
株式会社アイシン様が開発したこのシステムでは、ご覧のとおり、話している言葉を音声で認識し、リアルタイムで文字化し、モニターに表示することができます。
このシステムを、市役所福祉会館1階の「ふくし総合サポート窓口」に1台設置し、聴覚障がい者や高齢者のかたの対応において、現在は主に筆談で行っている意思疎通の代替ツールとして活用することで、筆談に要する時間や聞き直しなどが減り、対応時間の短縮や正確な意思疎通など、よりスムーズな窓口対応により、来庁者と職員双方の負担の軽減につながることを期待しております。
実証実験の期間は、本日5月23日から7月28日までです。
期間終了後に、システムを利用した来訪者や対応した職員の意見・感想、また窓口対応に要した時間などの実績を取りまとめ、その効果を検証し、本格導入について検討を行ってまいります。
公立保育園の紙おむつのサブスク試行導入について(資料はこちら)
本市では、この4月から、公立保育園やこども園での使用済み紙おむつの処分を開始いたしましたが、このたび、保護者のさらなる利便性の向上と保育士の負担軽減を図るため、公立保育園において「紙おむつのサブスクリプションサービス」いわゆる「紙おむつのサブスク」を試行導入することといたしました。
「紙おむつのサブスク」とは、保育園で使う 紙おむつ と おしりふき の月額定額制サービスです。
現状、保護者の皆様には、お子さまが使用する紙おむつやおしりふきを、それぞれお持ちいただいており、おむつを購入し、1枚1枚に記名して、登園時に不足のないようにセットする、これらの準備をお忙しい中、行っていただいています。
保護者の皆様のお手間を少しでも減らせるようにと今回導入するのが「紙おむつのサブスク」でございます。
サブスク利用者は、定額の利用料を支払うことで、保育中のおむつ交換において枚数制限なく、紙おむつやおしりふきを使用することができます。各保育園に直接届けられた紙おむつを使うため、各自で持ち込む必要がなく、おむつへの名前書きも不要となります。
一方で保育士にとっても、園児一人ひとりに行っていた紙おむつの管理が無くなるため、保護者がおむつを忘れたり、おむつ交換時に他の子の物と取り違えるといったリスクが減り、また、送迎時に園児をお預かりする際の時間や、おむつ交換に要する時間の短縮にもつながるなど、業務の効率化についても効果を期待しているところです。
今後の進め方ですが、まずは6月、7月の2か月間を試行導入期間といたしまして、提供事業者の協力により、希望者には無料でサービスを提供し、できる限りたくさんの保護者の皆さんにサブスクを体験していただきたいと考えています。
その後、各園での運用状況や保護者へのアンケートなどを踏まえ、特に支障がなければ、8月以降の正式導入を決定いたします。
正式導入後は提供事業者と保護者が各自契約を結んでいただくことでサービスの利用が可能となります。提供事業者や利用料金など詳細は、報道発表資料をご確認ください。
大河ドラマ館 県内小中学校行事での入館無料について(資料はこちら)
大河ドラマ「どうする家康」では、本市を含め県内の様々な場所が家康公ゆかりの地として登場しており、県内にお住いの皆さんの関心も高まっております。
約260年の永きにわたる平和な時代を築いた家康公は、愛知県でも織田信長公、豊臣秀吉公とともに三英傑と並び称されており、この機会に県内の小中学生にその偉業や平和を希求する想いなどを、歴史学習、郷土学習の一環として学んでいただこうというものです。
6月1日から校外学習などの学校行事で、平日に大河ドラマ館に来館した場合、引率の先生を含め、入館料を無料とさせていただきます。既に対象としている岡崎市内の小中学校の皆さんも含め、より多くのかたにこの機会を活用いただければと思います。
本事業の周知につきましては、愛知県の教育委員会をはじめ、各市の教育委員会の協力をいただきながら、各学校に周知するとともに、PTA新聞など、先生方や保護者の方が目にする媒体などを活用して、しっかりと行ってまいりたいと考えております。
市民広聴会「まちづくりほっとミーティング」について(資料はこちら)
市長就任以来、「開かれた明るい岡崎」を目指し、幅広く市民参加の機会を提供し、市民の皆様のご意見を聴いたうえで市政を進ており、その1つとして市民広聴会を開催しています。
令和2年度、3年度は、テーマ決めて意見交換を行う「まちづくりほっとミーティング」を開催し、令和4年度には、支所単位ごとに意見交換を行う「まちづくりエリアミーティング」を開催してきました。
令和5年度は、実際に不安や心配などを抱えている市民の声を直接聴き、その内容を市政に反映していきたいと考え、(1)がんになったかた、その家族や支援をしているかた、(2)子どもの障がいの疑いや発達への心配を抱えるご家族、(3)知的障がい者のご家族 を対象とした市民広聴会を「まちづくりほっとミーティング」として開催することといたしました。
今後も、市民の皆様との直接的な対話を通して市民参加のまちづくりを進めてまいりたいと考えています。