市長メッセージ 岡崎市手と心でつなぐ手話言語条例について(令和4年5月2日)
岡崎市長の中根康浩です。
このほど、「岡崎市手と心でつなぐ手話言語条例」を制定いたしました。
手話は、文化的な社会生活を営むための言語として、ろう者の間で大切に育まれてきましたが、手話が言語として認められなかったことや、使用が制限されてきた過去があり、手話を使用するろう者は多くの不便や不安を感じて生活してきました。
「障害者の権利に関する条約」、「障害者基本法」において、言語に手話を含むことが明記された現在においても、“手話が言語である”という理解が社会に浸透しているとは言い難い状況が見受けられます。
このことから、“手話が独自の体系を有する言語である”ことの認識、“手話を使用するろう者には手話を用いて意思疎通を図る権利がある”ことを広く周知するため、手話言語条例を制定しました。
条例では市の責務として、手話言語への理解促進と手話を使用しやすい環境構築のための施策の推進を掲げています。具体的な取り組みとして、「手話通訳者養成講座」や「手話通訳者派遣事業」を継続していくほか、手話が言語であることの周知や理解を促進するため、職員の研修や、市民向けの講演会や出前講座を新たに実施してまいります。
手話を必要とする人が安心して生活を送ることができる社会を実現していくためには、市民の皆さんのご理解とご協力が不可欠です。どうぞよろしくお願いいたします。