令和5年度当初予算案を発表します。
会計名 | 予算額 | 前年度対比 |
---|---|---|
一般会計 | 1,342億2,000万円 | 105.0% |
特別会計(12会計) | 712億6,502万1千円 | 103.7% |
企業会計(3会計) | 617億495万8千円 | 108.6% |
合計 | 2,671億8,997万9千円 | 105.4% |
1 一般会計
「会計規模等」
(1) 一般会計の予算規模は1,342億2,000万円、前年度対比では5.0%の増と過去最大の予算規模
となりました。なお、国の令和4年度補正予算等を積極的に活用するため、令和5年度当初予算
の一部を令和4年度3月補正予算に前倒して予算計上しています。
(2) 大河ドラマ「どうする家康」を好機とした地域活性化や本市の魅力向上に取り組むとともに、引
き続き新型コロナウイルス感染症対策に取り組むほか、3年目を迎える第7次岡崎市総合計画に
掲げる各施策において、着手済みの計画である工業団地造成事業や、アウトレットを核としたま
ちづくり事業に加え、少子高齢化を始めとする基本施策にもしっかりと取り組みながら、ゼロカー
ボンシティやDX(デジタルトランスフォーメーション)の推進といった社会環境の変化にも的確に
対応する『「家康公愛」 「岡崎愛」を深め ひとが輝き まちに賑わいが生まれる予算』を編成しまし
た。
(3) 歳入歳出のそれぞれから借入金(市債)、返済金(公債費)を除いた収支であるプライマリーバ
ランスは、8年連続の黒字となっています。
「歳出」
(1) 主な事業は、新型コロナウイルス感染症の行政検査や健康フォローアップセンターの運営な
ど、感染症発生防止・医療関連事業費として29億3,061万円、令和6年度春に開通予定の都市
計画道路柱町線を中心とする岡崎駅東地区整備事業費として16億788万円、阿知和地区工業
団地の計画と合わせて整備を行うスマートインターチェンジ整備事業費として7億4,684万円、大
河ドラマ館の運営、誘客プロモーションなど、大河ドラマ「どうする家康」に関連する事業費として
総額7億1,220万円などとなっています。
DXの実現に向けた取組としては、行政窓口におけるキャッシュレス決済の本格導入、町内会
活動のデジタル化支援として、電子回覧板の試行や通信環境の導入支援を行うなど、関連する
事業費として総額4億7,287万円を計上しています。
また、2050年ゼロカーボンシティの実現に向けた取組としては、脱炭素先行地域計画における
公共施設や民間施設への大規模な太陽光発電設備の設置や、太陽光発電設備と大型蓄電池
を活用したエネルギーマネジメントシステムの構築に対し補助を行うなど、関連する事業費とし
て総額4億4,942万円を計上しています。
その他、名鉄本宿駅周辺地域、名鉄東岡崎駅周辺地区など拠点整備の進捗を図り、愛知・名
古屋アジア・アジアパラ競技大会に向けた岡崎中央総合公園の改修設計や、矢作公園、地域文
化広場には、大屋根を設置するための設計などを行います。また、地消地産の推進、農林産物
のブランド力向上の取組として、八丁味噌や地元の農作物を使用した豚汁を市民や観光客に振
る舞う1万人鍋を開催します。 教育では、令和5年度の小学1年生から32人学級を実施し、市内
全小学校4~6年生の普通教室に電子黒板を整備します。 また、校内フリースクールを中学校
14校から市内全中学校となる20校に設置、スクールソーシャルワーカーの配置を11人から13人
に拡大、部活動指導員は16人から76人に増員し、部活動の地域移行に向けた体制整備なども
行います。
(2) 市民生活に関わる完成予定の主な施設
・老朽化による建替工事を行っている平地荘が、令和6年3月に完成予定です。敷地内には公設
民営型の放課後児童クラブを併設します。令和5年度の整備事業費は2億5,947万円。
・福岡小学校に夜間照明設備を設置します。整備事業費は6,178万円。
・本市初となる専用コース36ホールのマレットゴルフ場を大門河川緑地に新設します。整備事業
費は4,800万円。
・JR西岡崎駅は、令和4年度の北口公衆便所の改修に引き続き、老朽化した南口公衆便所の
改修を駅前広場のバリアフリー化とともに行います。
(3) 市民生活に関わる新規・拡充する主な施策
《新規施策》
・地域の通いの場への健康指導の支援強化や健康状態不明者への訪問による介護予防事業
等の勧奨など、高齢者の保健事業と介護予防事業を一体的に行うことで、高齢者の健康寿命
の延伸及び介護予防を図ります。事業費として3,831万円を計上。
・障がい福祉サービス事業者に対し、職員が喀痰(かくたん)吸引研修を受講する費用の一部を
補助します。補助事業費として72万円を計上。
・飼い主のいない猫の避妊・去勢手術を行う方に対し、手術費用を補助します。事業費として
42万円を計上し、事業の財源として動物愛護寄附金を募ります。
・50歳以上の方を対象に、帯状疱疹(ほうしん)予防接種費の一部を助成します。事業費として
7,997万円を計上。
・公立保育園・こども園で保育中に出る使用済紙おむつを廃棄できるようにします。私立保育園
で実施する場合は、処分費用の一部を補助します。廃棄物処理委託料など1,742万円を計上。
・令和5年度の小学1年生から32人学級を実施します。職員給与費として5,606万円を計上。
・遠距離通学対策として、市立中学校の通学に使用する電動アシスト自転車の購入費の一部
を補助します。補助事業費として220万円を計上。
《拡充施策》
・障がい児・者の相談支援事業所を4事業所から6事業所に拡大し、相談支援体制を強化しま
す。相談支援事業委託料として8,601万円を計上。
・障がい者タクシー料金助成利用券について、自動車税が減免されている方も交付対象に加
え、従来の窓口交付から郵送交付に変更します。助成事業費として3,703万円を計上。
・従来の2価・4価に加え、9価HPVワクチンの定期予防接種を実施します。子宮頸がん予防接
種委託料(9価HPVワクチン分)として1億9,002万円を計上。
・生活困窮状態にある家庭等の子どもの生活・学習支援の会場を、8会場から10会場に増設
し、土日昼間の開催から、1会場は平日夜間に開催します。事業費として1,621万円を計上。
・市内全小学校上学年(4~6年生)の普通教室に電子黒板を整備します。電子黒板整備委託
料として1億6,943万円を計上。
・校内フリースクールを中学校14校から、市内全中学校20校に設置します。報酬、職員手当な
ど3,080万円を計上。
「歳入」
(1) 歳入の根幹である市税は、コロナ禍前の水準には戻っていないものの回復基調にあり、前年
度対比3.5%、23億4,877万円増の699億8,025万円を見込んでいます。
市民税は、個人の納税義務者数及び給与収入の増加による増収を見込み、全体で4.8%、
13億4,192万円の増、固定資産税は、家屋の新増築による増収を見込み、全体で1.6%、
4億3,722万円の増となっています。
(2) 繰入金は、財政調整基金の繰入れを前年度より10億円減の45億円としています。また目的基
金は、文化施設整備基金、公共施設保全整備基金繰入金などの減により、繰入金全体で前年度
対比27.4%、20億3,913万円の減となっています。
(3) 市債は、岡崎駅東土地区画整理事業を始めとする対象事業費の増加により、前年度対比
9.5%、3億円の増となっています。
2 特別会計
(1) 阿知和地区工業団地造成事業特別会計を始めとする12会計全体の予算規模は712億6,502万
円で前年度対比3.7%の増となっています。
(2) 主な会計として、阿知和地区工業団地造成事業特別会計は、工業団地造成費などの増加で
163.7%の増、国民健康保険事業特別会計の事業勘定は、国民健康保険事業費納付金などの
増加で0.7%の増、後期高齢者医療特別会計は、保健事業費などの減少で2.2%の減、介護保
険特別会計は、保険給付費などの増加で1.9%の増、継続契約集合支払特別会計は、電気使
用料などの継続契約集合支出の増加で33.2%の増となっています。
3 企業会計
(1) 病院事業会計を始めとする3会計全体の予算規模は、617億496万円で、前年度対比8.6%の増
となっています。
(2) 病院事業は、10億4,398万円の純損失を見込んでいます。また、水道事業は3億3,580万円、
下水道事業は1億6,624万円の純利益をそれぞれ見込む予算を編成しています。
※ 詳しい数値や主な事業については、ホームページに掲載の「令和5年度当初予算の概要」でご覧
いただけます。https://www.city.okazaki.lg.jp/1550/1552/1582/p037735.html
お問い合わせ先
担当部署:財務部財政課
電話番号:0564-23-6043