更生保護について
犯してしまった罪をつぐない、社会の一員として立ち直るには、本人の強い意志や行政機関の働きかけのほか、地域社会の理解と協力が不可欠です。
保護司や更生保護施設を始めとする更生保護ボランティアと呼ばれる人たちのほか、更生保護への理解と協力のもと関係機関・団体との幅広い連携によって更生保護は推進されています。
更生保護を支える人々
保護司
保護司は、犯罪や非行をした人の立ち直りを地域で支える民間のボランティアです。
保護司法に基づき、法務大臣から委嘱された非常勤の国家公務員とされていますが、給与は支給されません。
地域の実情に通じているという特性をいかし、保護観察官と協働して保護観察に当たるほか、犯罪や非行をした人が刑事施設や少年院から社会復帰を果たしたとき、スムーズに社会生活を営めるよう、釈放後の住居や就業先などの帰住環境の調整や相談を行っています。
岡崎保護区(岡崎市・幸田町の区域)の保護司の定員数は127名です。
更生保護施設
更生保護施設は、矯正施設から釈放された人や保護観察中の人で、身寄りがないことや、現在住んでいるところでは更生が妨げられるおそれがあるなどの理由で、直ちに自立更生することが困難な人たちに対して、一定期間、宿泊場所や食事を提供する民間の施設です。
宿泊場所や食事の提供を行うだけでなく、保護している期間、生活指導や職業補導などを行い、自立を援助することで、再犯、再非行の防止に貢献しています。
更生保護施設は、現在、全国に103施設があります。岡崎市内に1施設があり、法務大臣の認可を受けて更生保護事業を営む更生保護法人によって運営されています。
更生保護女性会
更生保護女性会は、地域社会の犯罪・非行の未然防止のための啓発活動を行うとともに、青少年の健全な育成を助け、犯罪をした人や非行のある少年の改善更生に協力することを目的とするボランティア団体です。岡崎市でも組織されており、地域住民の参集を求めて、その地域の実情に即した非行問題等を話し合うミニ集会などの活動に取り組んでいます。
BBS会
BBS(Big Brothers and Sisters Movementの略)は、様々な問題を抱える少年と、兄や姉のような身近な存在として接しながら、少年が自分自身で問題を解決し、健全に成長していくことを支援するとともに、犯罪や非行のない地域社会の実現を目指す青年ボランティア団体で、岡崎市でも組織されています。
協力雇用主
協力雇用主は、犯罪・非行の前歴のために定職に就くことが容易でない刑務所出所者等を、その事情を理解した上で雇用し、改善更生に協力する民間の事業主です。
犯罪や非行をした人の就労支援を一層推進していくためにも、保護観察所では協力雇用主を募集しています。
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