市長定例会見(令和3年5月17日開催)
令和3年5月17日に開催された市長定例会見です。
内容は以下のとおりです。
新型コロナウイルスに関する現状等について
5月31日までを期間として愛知県に「緊急事態宣言」が発令されており、本市においても、4月以降新規感染者が急増しており、感染拡大の抑え込みが必須となっています。
緊急事態措置としては、県内全域で酒類やカラオケ設備を提供する飲食店への休業要請や、その他飲食店への時短要請などが実施され、本市においても、公共施設の利用時間を夜8時までに短縮するなど、対策を強化しております。
感染防止には一人ひとりの取り組みが何より重要です。不要不急の外出自粛、マスク着用や手洗いなどの再徹底をお願いします。
本市のコロナ関連の現状について
ワクチン接種について
5月10日から65歳以上の高齢者向けの公共施設型接種の予約受付を開始しておりますが、コールセンターや予約サイトへのアクセス集中が発生し、ご迷惑をおかけしております。
その対策の一つとして、近隣の自治体に先駆け5月13日より、市職員がWEB申し込みの事前手続きをお手伝いする「ワクチンサポート隊(ワクサポ)」を市役所や市民センターに開設し、土日も含めた対応を行っております。昨日までの4日間に延べ600名を超える皆様にご利用いただきました。
今後も皆様が戸惑いやストレスを感じずにご予約をいただけるよう努めてまいります。
なお、64歳以下の皆様にご予約いただく際にも「ワクサポ」のご要望があれば、コロナ禍でアルバイトが減り、お困りの学生さんにお手伝いいただくことで、若いかたの収入面の一助にもなればと考えております。
ワクチン接種時のキャンセル対応について
本市では接種予約をキャンセルされた際にもワクチンが無駄にならないよう、クラスター発生のリスクが高く、施設閉鎖の難しい施設にお勤めのかた、いわゆるエッセンシャルワーカーを対象にキャンセル時に接種いただけるよう、「ロスゼロおかざき」体制を構築したいと考えております。
貴重なワクチンを効率的に接種いただけるよう、努めてまいりますので、ご理解とご協力をお願いします。
生理用品の無償配布について
次に議会全会派からのご要望もいただき、先月4月21日から実施しております「生理用品の無償配布」ですが、大変好評で、ご賛同いただいたかたから生理用品のご寄附もいただいております。
また、「配布を継続してほしい」、「もっと気軽に受け取れるようにしてほしい」などの声もいただいていることから、今後も市役所窓口での配布を継続するとともに、配布場所を拡充することで、市役所の開庁日以外でも必要とする方が気軽に受け取れるようにしてまいりたいと考えております。
経済支援関連について
現在、市内飲食店を対象に受付中の「岡崎市感染防止対策協力金」について、5月31日の申請期限を6月30日まで1か月延長します。
緊急事態宣言に伴う各種申請に慌てずにご対応いただくための措置です。
学校給食費について
学校給食の食材費は、学校給食法により保護者の皆様にご負担いただくことが原則ですが、本市では令和元年9月から、食材費の上昇に伴う負担を公費で賄うことにより、各家庭への負担軽減を実施しております。従来では、そのひずみを解消するため、給食費の値上げも考えるところですが、長引くコロナ禍における家計負担を軽減する観点から、値上げ措置を延期させていただくこととしました。
以上、本市のコロナ対策の現状報告となります。今後も様々な角度から対策を進めてまいりますので、ご理解とご協力をお願いします。
岡崎アスリート支援事業について
私が以前より申し上げている事ではありますが、スポーツは人を動かし、人を育て、経済を成長させ、社会を変える力を持っています。さらに、教育、人づくり、介護や病気、認知症などの予防にも役立ち、社会的課題を解決し、ビジネスを支え、健康長寿の原動力となると考えています。
令和3年3月に、本市のスポーツ推進の根幹となる「第2期岡崎市スポーツ推進計画」を策定しました。この計画の中で、トップチームやトップアスリートが地元にいることは、スポーツの普及・振興、地域への誇り・愛着の醸成に大きく寄与することから、「岡崎市出身トップアスリートの育成や活躍の支援」を重点プロジェクトに位置付けました。
プロジェクトの一つとして、本市にゆかりがあり、世界・全国レベルで活躍する選手・チームを発掘し、地域ぐるみで支え、応援できる仕組み「岡崎アスリート支援事業」を開始します。
この事業は、要件を満たす個人又はチームが岡崎アスリートへ申請・登録していただくと、市は基本支援として、岡崎市ホームページでの紹介、カルテの作成、支援金の贈呈を行います。さらには、重点支援として国際大会などに出場する選手や、全国大会に岡崎市代表として出場するチームから選定委員会で選定したアスリートには、市政だより、市SNSなどでの紹介、各種イベントにおけるスポーツブースの出展、等身大パネルの作成、横断幕・懸垂幕の作成、激励会・凱旋セレモニーの実施、練習会場の確保、パブリックビューイングによる応援、施設愛称命名権の付与といった支援を行います。
また、登録していただいた岡崎アスリートの皆さんには、本市のスポーツ推進活動への協力、市主催の教室・講演会などへの選手派遣、シティプロモーションへの協力をお願いしたいと考えています。
世界・全国レベルで活躍するトップアスリートの競技に対する姿勢や高い技術は、観る人のスポーツへの関心を高め、夢や感動を与えます。
この事業により、岡崎アスリートを地域ぐるみで支え、応援することで、市民の連帯感やスポーツ機運を醸成し、本市のさらなるスポーツ振興を進めてまいります。
大河ドラマ「どうする家康」の活用について
2023年の大河ドラマ「どうする家康」の放送決定を受け、本日、市役所の内部組織として『岡崎市「どうする家康」活用推進本部』を立ち上げました。
組織の目的ですが、大河ドラマを活用して地域経済の活性化及び地域の観光振興促進を図ることです。
組織の役割と体制につきましては、「どうする家康」の活用について、市役所全庁を挙げて取り組みたいとの思いから、各部の取り組みなどの情報を共有し、事業の連携、調整を行っていく必要があるため、私が本部長を務め、副本部長には両副市長を、そして庁内の全部長をメンバーとする組織としました。
また、ドラマが始まりますと、多くの観光客がお越しになると考えられます。
短期間で観光客の受入環境整備や誘客に向けたプロモーションなど様々な課題を迅速に、しかも効果的・効率的に解決していく必要があることから、活用推進本部の中に庁内会議を設置するとともに、ワーキンググループによる検討課題の解決を行ってまいります。
今後、早急に市と市内事業者による公民連携組織を立ち上げ、民間レベルで「どうする家康」による効果を享受できる体制を整えるとともに、愛知県や県内自治体、家康公ゆかりの自治体などとの連携も進めてまいりたいと考えています。
「どうする家康」の放送決定以降、多くの市民の皆様や各方面から市の取り組みに対するお声がけをいただいており、その期待の大きさを感じているところです。
これから事業を進めるにあたり、市民の皆様の想いに応え、岡崎をともに盛り上げていく、その第1歩として活用推進本部を設置したことを報告します。