市長定例会見(令和3年6月16日開催)
令和3年6月16日に開催された市長定例会見です。
内容は以下のとおりです。
はじめに
先週、国会では、医療的ケア児支援法が成立し、国や地方自治体が医療的ケア児の支援に係る施策を実施する責務を有することとなりました。
本市では、既に本年度から小学校やこども園で医療的ケア児の受け入れを行っています。また、就学相談や就園相談については、福祉会館3階のこども・子育てサポートフロアで相談窓口を設けており、教育相談センターや総合子育て支援センターにつなげるなど、今後も医療的ケア児の支援に関し、教育、保育を行う体制や相談体制のさらなる充実に努めていきます。
また、令和3年度障がい福祉サービス等報酬改定においても、この4月から医療的ケア児に対し、手厚い内容に改定されました。
これを受けて、本市における医療的ケア分野の、一層の充実を図るよう、関係部局に指示をしました。
64歳以下のかたへのワクチン接種について
64歳以下のかたや基礎疾患をお持ちのかたへの新型コロナウイルスワクチンの接種券の発送について説明します。
65歳以上の高齢者については、6月12日から7月以降の接種会場の規模拡大にあわせて予約枠を拡大した受け付けを行っています。現在は接種予約の目途が立ってきたことから、今後は64歳以下のかたに対して年齢区分を設け、順次接種券を発送します。
まずは、7月1日までに60歳から64歳の約21,000人のかたに接種券を発送します。
続いて、国が示す優先順位の高い、慢性の呼吸器の病気をはじめとする国の定める基礎疾患をお持ちの16歳から59歳の接種を希望されるかたに対して早期の接種券の発送を進めていきます。
なお、基礎疾患をお持ちのかたについては、救急医療体制が整った医療機関での接種が望ましいため、本市内の大規模集団接種会場であり、第2次救急医療機関となる愛知医科大学メディカルセンター、藤田医科大学岡崎医療センターでの接種予約について周知をしていきます。
また新型コロナ対策では、先日新型インフルエンザ等対策専門家会議を開催し、専門家の皆様からご意見をいただく機会を設けました。今後も必要に応じて、専門家からのご意見をいただくことで、多角的かつ機動的、そして地域をあげての感染対策を施していきます。
企業内ワクチン接種について
6月2日に発足した企業内接種推進チーム「キッシュ」の取り組みについて説明します。
この企業内接種は、企業自らが医師や会場を準備し、従業員にワクチン接種を進めていただくことで、本市が設ける接種会場への予約集中を緩和し、市民の皆様が円滑にワクチンを接種していただけるようにする狙いがあり、本市では積極的に進めているところです。
現在、都市基盤部の職員6名が従事しており、1,000人規模の接種対象者を有する企業などを中心に、制度の説明や実施の働きかけを行っています。
このような中で、三菱自動車工業株式会社様が、自らのご判断により、岡崎製作所における実施を国に申請されたとのご連絡をいただきました。
三菱様には、7月から本市の接種会場として製作所内の体育館を提供していただいており、今回の件も重ねて感謝を申し上げますとともに、本市といたしましても、今後、国との調整や接種体制の構築について支援をさせていただきたいと考えています。
また、実施の決定には至っていないものの、前向きに検討している企業も複数おられると聞いています。
ワクチン接種を希望する全ての市民の皆様が、少しでも早く、接種を終えることができるよう、今後も企業内接種の推進に取り組んでいきます。
追加補正予算議案(6月定例会最終日提出予定)について
現在開会中の6月定例会最終日に提出予定の追加補正予算議案のうち、新型コロナ関連の主な事業について説明します。
一つ目は「新型コロナウイルス感染症自宅療養者医療体制確保協力金」です。
無症状または軽症の患者は、宿泊療養を基本としつつも、家庭の事情があり、かつ基礎疾患を持っていないかたなど、症状悪化のリスクが少ない場合には自宅待機が可能となります。
自宅待機中は、症状変化に備え、体温やパルスオキシメータによる血中酸素濃度の数値、自覚症状の聞き取りなど、保健所が毎日の健康観察を行い、必要に応じて入院や診療の調整を行っています。
第4波以降の自宅待機者の増加に伴い、夜間に電話対応する職員や搬送先の病院の負担が大幅に増えています。そこで、保健所による健康観察や療養相談において、急な体調悪化があった場合に、速やかに必要な医療を提供できる体制を整備するため、自宅待機者への往診や訪問が可能な医療機関、訪問看護ステーションに対し、通常の診療報酬に上乗せして協力金を支給します。
地域医療機関等の協力を得ながら、自宅待機者に安心していただける体制を整備していきます。
二つ目は「新型コロナウイルス感染症予防接種移動手段確保対策費負担金」です。
新型コロナウイルスワクチン接種の予約を6月17日の対面予約で行った65歳以上の市民のかたが、ワクチン接種会場への移動手段としてタクシーを利用した場合に、市がタクシー事業者を通じて費用の一部を負担します。
6月17日の対面予約では、希望する全員のかたの予約を取れることを優先しているため、ご希望の日時や場所を選んでご予約いただくことはできません。
この負担金は、ご自宅から遠く離れた指定会場への移動を補助することで、新型コロナウイルスワクチンの公共施設型接種を円滑に進めることを目的とし、自家用車やバスなどで会場に行くことが困難であったり、体力的に不安があるなどの理由で接種をあきらめることがないよう、家から会場までの往復に係る初乗り運賃と迎車料金を市が負担するものです。
接種を希望されるかたが、誰ひとり置き去りにされることなく、スムーズに接種を行っていただけるよう、ぜひご利用いただきたいと思います。
戦国無双5とのコラボレーションキャンペーンについて
岡崎と言えば、「徳川家康公」ではなく、「若い家康公」です。
令和元年11月に、多くの市民の皆様からのご寄付により設置した25歳頃の「若き日の家康公の騎馬像」を皮切りに、先日発表しました「鋼鉄城アイアン・キャッスル」とのコラボレーション、2023年の大河ドラマ「どうする家康」の主演を松本潤さんが務められるなど、短期間で本市が「若い家康公」と繋がる機会が増えてきました。
本市としましては、家康公の生誕地という、まさにオンリーワンの資源価値を磨き上げ、観光振興の大きな推進力とするために、「若い家康公」を中心に据えた家康公戦略を展開していきます。
その第1弾として、大手ゲーム会社とタイアップしますので、その内容について説明します。
この度、岡崎市は、歴史を題材にしたアクションゲーム「戦国無双」シリーズや、シミュレーションゲーム「信長の野望」シリーズなどを手掛ける、株式会社コーエーテクモゲームスさんと協力して、お互いメリットをもたらすよう、タイアッププロモーションを行う提携をしました。今後、同社の作品に登場するビジュアルのいい徳川家康公を活用し、本市観光PRのイメージアップを図っていきます。
まずは、6月24日に発売予定の「戦国無双5」に登場する「若い徳川家康公」を、本市初の観光イメージキャラクターに任命し、コラボキャンペーンを行います。
キャンペーンの内容ですが、皆さんに岡崎と言えば「若い家康公」のイメージを持っていただくため、こちらに掲示したコラボポスターを、市内各所に貼ります。
それから、こちらのイメージキャラクター「徳川家康」の等身大パネルを、岡崎城や家康公ゆかりの寺社に設置します。そのパネルを撮影して、ツイッターなどのSNSで投稿いただいたかたには、コラボ御城印をプレゼントするキャンペーンを展開し、「若い家康公」戦略を強く推し進めていきます。