市長定例会見(令和3年12月14日開催)
令和3年12月14日に開催された市長会見です。
内容は以下のとおりです。
はじめに
本題に入ります前に、新型コロナ関連について、一点ご報告申し上げます。
国では12月20日から新型コロナウイルス感染症予防接種証明書のデジタル版の運用を開始し、同日からデジタル版の接種証明書を取得することが可能となります。
そして、本市では運用開始にあわせ、証明書の取得をサポートする体制を構築することといたしました。スマートフォンの操作が不慣れなかたや、専用アプリの取得が困難なかたなどに対し、申請手続きの補助などを行う窓口を設置してまいります。詳細が整い次第、近日中に報道発表させていただきます。(12月17日付で報道発表しました。資料はこちらからご覧ください。)
市長のイクボス宣言について(資料はこちらからご覧ください)
岡崎市では「職員総ハッピープラン」を策定し、「ワーク・ライフ・バランスの推進」、「子育て・介護等と仕事の両立推進」、「女性職員の活躍推進」の三つを重点目標として掲げ、すべての職員が働きがいをもっていきいきと活躍できる職場づくりを進めています。
様々な取り組みを進めてきた結果、男性職員の育児休業取得率が、令和2年度に過去最高の26.3%となるなど、成果が表れてきており、喜ばしく感じているところです。
そして、今後ますます、職員の価値観や家庭事情などが多様化する中、性別や年齢の区別なく、育児や介護など様々な生活背景を持つ職員が増加していくことが予想され、職員のワーク・ライフ・バランスの確保は、市を挙げて取り組むべき喫緊の課題であると考えております。
私は、常々、組織において最も重要な経営資源は「ヒト」、つまり職員であると考えています。市民お一人お一人に徹底的に寄り添い、市民の皆様のしあわせづくりを全力で応援するためには、言うまでもなく、職員一人ひとりが、持てる能力を最大限に発揮しながら働くことができる環境づくりが不可欠です。職員が生活の満足度を高め、それが仕事の活力となり、活力ある職場がより質の高い成果を生み出す、その結果、より良い市民サービスの実現につながっていくことになります。
市長のイクボス宣言
今回改めてではありますが、市長自ら先頭に立って職場の改革・働き方の改革を支援するとともに、職員のワークとライフの充実を応援する「イクボス」となることを宣言し、多様な人材が活躍できる組織づくりをすすめてまいります。
宣言日となる12月23日は、NPO法人ファザーリング・ジャパン代表理事の安藤哲也さんをお招きし、管理職を対象とした研修を開催します。私もこの研修に参加し、会の最後にイクボス宣言を行います。
また、宣言に先立ち、本日12月14日午後2時より、若手・中堅職員との意見交換会を実施し、働きがいのある職場づくりについて、職員の想いを直接聴きます。
今後の取り組み
人事評価制度における管理職の評価に、ワーク・ライフ・バランスに資する好ましい行動や成果をプラス評価できる仕組みを検討していく予定です。
職員のワーク・ライフ・バランスの実現は、優秀な人材の確保・定着につながる重要な経営戦略の一つと言えます。今後も、全ての職員が働きがいをもっていきいきと活躍し、市民の皆様の期待に応えることのできる職場づくりを目指してまいります。
「岡崎市市民参加型市政の推進に関する指針」の策定について(資料はこちらからご覧ください)
私は市長就任以来、市民参加によるまちづくりや、市民の皆様から共感や納得感を得られる市政運営を行うため、「市民参加型市政の推進」に取り組んでまいりました。
本年の4月から具体的な検討を始め、10月から11月にかけて実施したパブリックコメントの御意見も踏まえ、このたび、市民参加型市政における市の基本方針である、「岡崎市市民参加型市政の推進に関する指針」を策定いたしましたので、本日公表させていただきます。
今までの課題
本市では、今までも、市民アンケートやパブリックコメントなど、様々な場面において、市民の皆様のご意見をお聴きしながら市政運営を進めてきました。一方で、「知らないうちに決まってしまった」、「意見を言う機会がなかった」といったご指摘をいただくこともありましたし、計画や事業の中身がある程度固まってからご意見をお聴きしていたため、「今さら意見を聴かれても…」というご指摘もありました。
市民参加型市政の仕組み
今回の制度では、計画の策定や事業の推進における一連のプロセスの早い段階、具体的には「中身が固まる前の、検討及び構想の段階」から、市民の皆様に向けて積極的に情報を発信し、ご意見をお聴きすることとしました。
また、今まで以上に幅広く市民参加の機会を提供することで、様々な立場の、様々なご意見をお聴きしてまいります。
そして、広く市民の皆様の英知を結集して、計画の策定や事業の推進を図っていく、このような仕組みを「市民参加型市政」と定義したところでございます。
市民参加型市政で目指す理想の姿
ラグビーを始めとしたチームスポーツには、「One for all, All for one」(ひとりはみんなのために、みんなはひとりのために)という考え方があります。まさにこれが「市民参加型市政」の理想の姿だと考えています。
市が計画策定や事業推進を検討する際には、市民の皆様ひとりひとりの目線に立って考える、ひとりひとりの立場に想いを巡らせる、といった姿勢が大切です。一方で、市民の皆様には自分の立場からの意見だけではなくて、計画や事業の目的に対して広い視野で考え、市政に参画いただくことが大切です。
私は、市民参加型市政を推進することで、「One for all, All for one」の市政運営を実現したいと考えております。
「市民参加型市政」推進の狙い
市民参加型市政においては、計画策定や事業推進の合意形成プロセスに、これまで以上に市民の皆様にご参加いただき、それにより「共感や納得感」の高いまちづくりを進めていくことを目指しています。
共感や納得感は、市の魅力向上や市民の「岡崎愛」醸成につながり、市への来訪者や、「岡崎に住み続けたい」という市民の増加など、市の持続的発展が期待できます。持続的発展が、さらに新しい計画や事業の推進を生み出し、また次なる市民参加へとつながってまいります。このような好循環を生み出していくことが、「市民参加型市政」の狙いです。
今回の指針策定を、「市民参加型市政」のキックオフとし、市民の皆様と一緒に試行錯誤しながら、岡崎市版の市民参加型市政を作っていきたいと考えております。