市長定例会見(令和4年7月25日開催)
令和4年7月25日に開催された市長会見です。
内容は以下のとおりです。
1 新型コロナウイルスワクチン接種について(資料はこちらからご確認ください)
第7波による新規感染者数は7月に入って急増し、全国的に多くの自治体で過去最多の感染者数となった先週の木曜日には、本市においても過去最多の698人の感染者となりました。その後の週末も前週と比べて新規感染者数が増加した状況が続いています。これ以上の感染拡大を防ぎ、第7波を早期に終息させるため、市民の皆様には、基本的な感染対策により、「感染しない、感染させない」の徹底をお願い致します。
新型コロナウイルスワクチン接種につきましては、先週金曜日に国の方針により18歳から59歳の医療従事者や高齢者施設の従事者が新たに対象となりました。接種券の発行には申請が必要となることから、本市では本日より申請の受付を開始しています。また、国においては、オミクロン株対応のワクチンの接種を秋以降に実施する方向で検討を進めることが示されました。本市におきましても、国の動向に注視しつつ、接種が決定次第、速やかに接種が開始できるよう、関係機関との調整など、必要な準備を進めるよう、指示をしたところであります。
一方で、今回の報道で接種控えが進む懸念も指摘されています。しかし、感染拡大が進む中、感染した場合の重症化予防のためには、今接種できるワクチンを速やかに接種することが重要ですので、接種を希望するかたは、早めの接種の検討をお願い致します。
2 令和3年度決算状況について(資料はこちらからご確認ください)
説明資料 「令和3年度 決算状況について」
一般会計の決算の概要について
令和3年度は、長引く新型コロナウイルス感染症拡大の影響を大きく受け、先行きが非常に不透明な状況の中、国や県の動向を見極めながら、予算編成や執行管理を適正に実施したことなどにより、『健全な財政状況を維持』することができました。
歳入歳出差引額から翌年度へ繰り越すべき財源を除いた実質収支額である、純剰余金は、70億529万円の黒字、貯金にあたる、「財政調整基金」の令和3年度末の残高は、目安としている100億円を上回る、133億6,615万円となりました。
「純剰余金」約70億円のうち、36億円は、「財政調整基金」へ積み立てることで、令和4年度末残高の確保を図り、景気変動などによる市税収入の減少のほか、新型コロナウイルス感染症対策等の臨時的な事業や自然災害等の突発的な財政需要にも対応してまいります。
また、借金にあたる「市債残高」は、前年度と比較して、26億円の減となる596億4,673万円となりました。
歳入・歳出の概要について
歳入の概要
歳入決算額は、令和2年度に実施しました特別定額給付金に係る国庫支出金などの減により、前年度対比83.8%となったものの、過去2番目の規模となる1,492億8,004万円となりました。また、歳入全体の46%を占める市税は、個人市民税などの減によりまして、前年度対比97.4%、18億6,472万円の減収となる、689億6,414万円となりました。
歳出の概要
令和3年度は、コロナ禍の影響により、依然として厳しい状況にあることから、市民の命や健康、事業活動などを守るため、令和2年度に引き続き、新型コロナウイルス感染症対策を市政における最優先課題と位置付け、当初予算に加え、4回の専決処分を含む、16回にわたる補正予算を編成することなどにより、「感染拡大防止策」と「経済対策」を両輪とする新型コロナウイルス感染症対策に、スピード感を持った、切れ目ない支援に取り組むとともに、市民生活を支える基本施策の確実な実施を図り、暮らしと健康を守りながら、持続可能なまちづくりを推進しました。
歳出決算額は、令和2年度に続き、花火大会などの開催を見送る一方で、国の子育て世帯や住民税非課税世帯等に対する臨時特別給付金給付事業などの増により、歳入と同じく、過去2番目の規模となる1,406億6,282万円となりました。
目的別の決算額を見てみますと、福祉分野の支出となります民生費が、歳出全体の41%を占める、571億8,158万円と最も大きく、次いで土木費、衛生費、総務費、教育費の順となりました。
また、衛生費は、ワクチン接種などの新型コロナウイルス感染症対策事業等の実施により、前年度対比131.6%、176億9,371万円となりました。
性質別の決算状況を見てみますと、社会保障制度の一環として生活を維持するために支出される経費である扶助費が最も大きく、歳出全体の28%を占める、387億5,141万円となりました。
道路や橋りょうなど公共土木関係施設、学校等文教施設などの建設事業に要する経費であります普通建設事業費は、136億7,871万円となりました。
新型コロナウイルスワクチン接種などのコロナ対策を積極的に実施した上で、福祉や医療、防災や教育といった基本施策は、しっかりと取り組みながら、インフラの整備や公共施設の老朽化対策など、投資的な事業も実施できていると思っております。
主な事業といたしましては、本市南部の拠点として、個性的で魅力あふれる街づくりを進めていく岡崎駅東地区整備、住宅に困窮する低額所得者へ良好な居住環境を提供するため、老朽化している平地荘の建替え、新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、積極的疫学調査をはじめ、入院調整や患者搬送などの感染者への対応や、電話医療相談、PCR検査、健康観察の実施及び新型コロナウイルスワクチン接種の実施、医療用ウイッグを必要とする方を対象とした購入費補助の新設、安全で快適な環境で保育を行うため、老朽化している豊富保育園の園舎を地域の特色を踏まえた平屋建ての木造建築での建替などを行いました。
今後の取り組みについて
令和3年度は、新型コロナウイルスの感染拡大という、未曾有の事態に直面する状況の中、「暮らしと健康を守り、持続可能なまちづくりを推進する予算」と位置付け、ワクチン接種などの新型コロナウイルス感染症対策のほか、福祉総合相談体制の構築やアピアランスケア用品購入費の補助の実施など、福祉や子育て支援などの施策の充実に加え、防犯・防災、環境、コミュニティ、教育など市民生活を支える基本施策の充実を図りつつ、暮らしと健康を守りながら、持続可能なまちづくりを推進してまいりました。
今後におきましても、長引く新型コロナウイルス感染症に加え、半導体不足のほか、円安や国際情勢の不安定化による原油や原材料価格の高騰などの影響により、先の見えない状況が続いておりますが、デジタル化の推進や脱炭素社会の実現といった新たな財政需要に的確に対応しつつ、大河ドラマ「どうする家康」の放送にあわせ、本市の魅力の向上や発信に取り組んでいく必要もあることから、社会経済情勢の変化などに留意しつつ、財政調整基金の残高確保に努めることや、市債残高に注視しながら、中長期的な財政収支の見通しを持って、歳入に見合ったバランスの良い、安定的な財政運営の取り組みを推進してまいります。
3 一般会計及び特別会計の決算概要について (財務部長説明)
「令和3年度 決算の概要」に沿って、一般会計及び特別会計の決算の概要について、説明します。
説明資料「令和3年度決算の概要」
令和3年度 決算の概要について(2ページ)
一般会計
左から順に、当初予算に補正予算と繰越額を加えた予算現額、歳入決算額、歳出決算額は、記載のとおりで歳入歳出差引は86億1,722万円となりました。ここから、翌年度へ繰り越した事業の充当財源を引きました70億529万円が純剰余金(実質収支)でございます。
特別会計
12会計の決算の合計で、金額は、記載のとおりで、11億6,728万円が純剰余金(実質収支)でございます。
過去3年間の一般会計決算状況(4ページ)
過去3年間の決算額、純剰余金、財政調整基金への積立の状況でございます。
右から2列目の財政調整基金積立金額ですが、令和元年度が25億円、
令和2年度は35億円、令和3年度は36億円となっております。
一般会計款別歳入歳出決算状況(6ページ)
一般会計の款別の歳入歳出の予算現額と決算額の状況でございます。
歳入
主なものについて説明いたします。
「1款 市税」は、決算が予算を約10億3,700万円上回りました。内訳といたしまして、市民税は約6億8,400万円、固定資産税は約3億3,200万円、それぞれ予算を上回っております。
「16款 国庫支出金」「23款 市債」は、予算に対して決算が下回っておりますが、令和4年度へ繰越した事業の充当財源が収入されていないことが主な要因でございます。
歳出
差引欄は、予算残額を表しています。
その中には、「翌年度に繰り越した事業費」と、「予算執行後の不用額」が含まれております。
差引欄の合計約119億3,500万円の内訳は、令和4年度に繰り越した事業費が約41億円、予算執行後の不用額が約78億円となっております。
主なものについて説明いたします。
「2款 総務費」は、約4億9,700万円の予算残額でございますが、住民基本台帳整備事業などの繰越があるほか、職員給与費や市税等過誤納金払戻金などで不用額が出ております。
「3款 民生費」は、約45億9,200万円の予算残額でございますが、住民税非課税世帯等に対する臨時特別給付金などの繰越があるほか、子育て世帯への臨時特別給付金などで不用額が出ております。
「4款 衛生費」は、約20億3,600万円の予算残額でございますが、自宅療養者医療体制確保協力金などの感染症発生防止・医療関連事業、新型コロナウイルス感染症予防接種委託料などの予防接種事業などで不用額が出ております。
「8款 土木費」は、約25億8,900万円の予算残額でございますが、スマートインターチェンジ整備事業や柱町線整備事業、国の補正予算に伴い3月補正に計上いたしました道路整備事業などの繰越があるほか、下水道事業会計への負担金などで不用額が出ております。
「10款 教育費」は、約16億5,300万円の予算残額でございますが、緑丘小学校校舎整備事業、国の補正予算に伴い3月補正に計上いたしました小中学校の管理事業や施設保全事業などの繰越があるほか、子育て支援施設等利用給付費などで不用額が出ております。
市税決算状況・一般会計性質別歳出内訳(8ページ)
過去3年間の市税の決算状況と一般会計の性質別歳出内訳でございます。
市税決算状況
市税全体の決算額は、令和3年度の一番下の計にありますとおり、約689億6,400万円で、前年度対比、2.6%、約18億6,500万円の減となりました。主な税目について説明します。
「市民税」は、全体で前年度対比、4.5%、約14億800万円の減となりました。主な理由として、「個人」は、全体の約8割を占める給与所得者の給与の減少及び納税義務者数の減少により、5.0%、約13億8,000万円の減となったことによるものでございます。
「固定資産税」は、全体で、前年度対比、1.8%、約5億2,200万円の減となりました。主な理由として、「家屋」のコロナ特例による措置及び評価替えに伴う減価による減少により、前年度対比、4.0%、約4億6,200万円の減となったことによるものです。
一般会計性質別歳出内訳
前年度と比較いたしますと、主に「物件費」、「扶助費」、「公債費」、「積立金」が増加、「補助費等」、「普通建設事業費」が減少しております。
まず、増加となった主な項目ですが、「物件費」は、前年度対比、8.7%、約20億1,200万円の増となりました。新型コロナウイルス感染症に係る予防接種委託や行政検査委託、地域包括支援センターに係る地域支援事業委託などの増によるものでございます。
「扶助費」は、前年度対比、31.2%、約92億2,400万円の増となりました。ひとり親世帯に対する臨時特別給付金の減があるものの、子育て世帯や住民税非課税世帯等に対する臨時特別給付金、障がい福祉サービス費などの増によるものでございます。
次に減額となった項目ですが、「補助費等」は、前年度対比、75.4%、約397億2,200万円の減となりました。水道事業会計への補助金、予防接種事業協力者報償金などの増があるものの、特別定額給付金、新型コロナウイルス感染症対策協力金、プレミアム付商品券利用促進事業費負担金の減などによるものでございます。
「普通建設事業費」は、前年度対比、24.7%、約44億9,600万円の減となりました。市営住宅平地荘や岡崎小学校校舎の整備などの増があるものの、市営住宅五本松住宅の建替や龍北総合運動場の整備運営などの減によるものでございます。
4 病院事業会計の決算概要について (岡崎市民病院事務局長説明)
説明資料「令和3年度決算の概要」
病院事業会計の決算概要について(9ページ)
令和3年度は、年間通じて岡崎市民病院のみの運営に戻りました。
事業の状況
入院延患者数 は、18万 7,245人で、前年度対比1,123人の減少、1日平均患者数は513人、外来延患者数は、30万 3,131人で、前年度対比28,821人の増加、1日平均患者数 は、1,253人でございます。
収入支出決算状況
収入・支出の決算額を前年度決算額と対比したもので、消費税込みで記載しております。
1行目「収益的収入及び支出」の、令和3年度収入の決算額は、275億7,311万5,929円で、前年度対比 約35億2,355万円の増加でございます。
次に、表の右側の令和3年度支出の決算額は、249億7,889万1,333円で、前年度対比、約9,634万円の増加でございます。
次に、最終行の「資本的収入及び支出」の収入の決算額は、20億9,077万 516円で、前年度対比、約8億5,864万円の増加、支出の決算額は、16億5,367万3,266円で、前年度対比、約3億4,683万円の減少でございます。
最近3箇年間の収益的収入及び支出の状況
こちらは、消費税抜きで記載しております。直近3年の状況は、それぞれ記載のとおりでございます。令和3年度の決算につきましては、25億8,056万 398円の純利益となりました。
5 水道事業会計・下水道事業会計の決算概要について (上下水道部長説明)
説明資料「令和3年度決算の概要」
水道事業会計の決算概要について(10ページ)
事業の状況
給水戸数 は、16万 6,769戸で、前年度対比1,236戸の増、給水人口 は、38万 4,658人で、前年度対比 811人の減で、水道の普及率 は、99.9% となっております。
4行目の「年間の配水量」は、4,156万 3,298立方メートルで、前年度対比 約48万6,000立方メートルの減。
水道料金収入の基となります 「年間の有収水量」 は、44万 3,000立方メートル減の4,069万 9,726立方メートルで、有収率 は97.9%でございます。
収入支出決算状況
収入・支出の決算額を前年度決算額と対比したもので、消費税込みで記載しております。
1行目「収益的収入及び支出」の、収入の決算額は、99億2,560万4,221円で、前年度対比 約22億2,537万円の増でございます。
主な増加の理由としましては、修繕引当金の取崩しに係る引当金戻入益の増などにより特別利益が約17億4,376万円増加したことによるものでございます。
一方、表の右側の支出の決算額は、73億2,671万 2,812円で、前年度対比、約1億1,671万円の増でございます。
次に、最終行の「資本的収入及び支出」の収入の決算額は、20億1,227万5,272円で、前年度対比、約656万円の増に対し、支出の決算額は、45億6,832万8,907円で、前年度対比、約2億1,283万円の減でございます。
最近3箇年間の収益的収入及び支出の状況
こちらは「純利益」を税抜きで記載しております。
令和3年度の差引は、前年度と比較し、約21億5,645万円増の23億 9,929万9,259円の純利益となっております。
下水道事業会計の決算概要について(11ページ)
事業の状況
接続戸数 は、14万3,997戸で、前年度対比1,187戸の増、接続人口 は、32万 7,828人、前年度対比 413人の減で、普及率 は、89.2% となっております。
4行目の年間の総汚水処理水量は、3,699万5,665立方メートルで、前年度対比約2万1,000立方メートルの減。
下水道使用料収入の基となります 「年間の有収水量」 は、約14万5,000立方メートル減の3,296万7,953立方メートルで有収率 は89.1%でございます。
収入支出決算状況
収入・支出の決算額を前年度決算額と対比したもので、消費税込みで記載しております。
1行目「収益的収入及び支出」の、収入の決算額は、93億7,805万8,215円で、前年度対比 約54万円の増でございます。
一方、表の右側の支出の決算額は、84億7,377万1,325円で、前年度対比、約2,228万円の増 でございます。
次に、最終行の「資本的収入及び支出」の収入の決算額は、61億5,402万9,670円で、前年度対比 約664万円の増に対し、支出の決算額は、101億2,622万4,682円で、前年度対比 約4億1798万円の増でございます。
最近3箇年間の収益的収入及び支出の状況
こちらは「純利益」を税抜きで記載しております。
令和3年度の差引は、前年度と比較し、約7,608万円減 の 5億7,484万7,608円の純利益となっております。
関連資料
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