市長定例会見(令和5年8月21日開催)
令和5年8月21日に開催された市長会見です。
内容は以下のとおりです。
令和5年度「家康行列」開催内容について (資料はこちら)
秋へ延期しておりました家康行列は、10月28日(土曜日)の開催に向けて鋭意、準備を進めております。
このたび、大河ドラマ「どうする家康」にご出演の方々にご参加いただくことが決まりました。多くの皆様に安全にご観覧いただくため、行列のコース及び特別観覧エリアの設置について説明いたします。
まずは、コースについてです。資料をご覧ください。
例年通り、伊賀橋北交差点をスタートして南進し、国道1号を渡り、乙川河川敷右岸までの約2キロメートルです。籠田公園前や東岡崎駅前は通りませんのでご注意ください。
次に、特別出演のみなさまについてです。大河ドラマで、本多忠勝役の山田裕貴(やまだゆうき)さん、榊原康政役の杉野遥亮(すぎのようすけ)さん、井伊直政役の板垣李光人(いたがきりひと)さん、お市役の北川景子(きたがわけいこ)さん、の4名のみなさんです。選考会で選ばれた武将役、姫役の市民キャストを始め、総勢500人のみなさんの最後に「どうする家康列」として登場し、本市の伝統ある家康行列を一層華やかに演出していただきます。
特別出演のみなさんは、コースの一部区間約750メートルと、ゴール地点となる乙川河川敷(資料の黄色の部分)にご参加いただく予定で、その区間に10,000人分の「特別観覧エリア」を設ける計画をしております。
特別観覧エリアは2種類で、一つ目は「沿道エリア・立見席」で約7,000人分、二つ目は、「河川敷エリア・椅子席」で3,000人分です。
観覧は無料ですが、事前申し込み制の抽選になります。事前申し込みは、9月1日(金曜日)午前10時~9月20日(水曜日)までに、専用サイトからお願いします。詳しくは、ホームページ「岡崎おでかけナビ」でご案内してまいります。抽選ですので、慌てずにお申し込みください。なお、特別観覧エリア以外の区間は、自由にご覧いただけます。
また、全国から多くの問い合わせが予想されますので、9月1日(金曜日)午前9時より、専用のコールセンターを設けます。コールセンターでは特別観覧エリアの申し込みはできませんので、皆様のご理解とご協力をよろしくお願いいたします。
「岡崎版図柄入りナンバープレート」の導入について (資料はこちら)
2023年大河ドラマ「どうする家康」の放送をきっかけに地域の魅力を広く発信するため、昨年度から幸田町とともに取組を進めてまいりました「岡崎版図柄入りナンバープレート」について、国の審査の結果、デザインと交付開始予定日が決まりました。
こちらが導入する図柄入りのナンバープレートのデザインです。図柄のモチーフは、「徳川家康公の兜の変遷」です。順に、桶狭間の戦いの前哨戦となった大高城兵糧入れで着用したと言われる「金溜塗具足(きんためぬり・ぐそく)」 、金溜塗具足の替具足として作られたと言われる「白檀塗具足(びゃくだんぬり・ぐそく)」、天下分け目の決戦である関ヶ原の合戦で着用し、大坂の役でも陣中の傍らに置いたと言われる「伊予札黒糸威胴丸具足(いよざね・くろいとおどし・どうまる・ぐそく)」、ヨーロッパから伝来し、上杉征伐の際に徳川四天王のひとり榊原康政へ下賜(かし)したと言われる「南蛮胴具足(なんばんどう・ぐそく)」、家康公が好んで何度も着用したと言われる「熊毛植黒糸威具足(くまげうえ・くろいとおどし・ぐそく)」。それぞれの兜をイラスト化し、ご紹介した順に配置することで、家康公が歩んだ天下泰平への変遷を表わしております。大河ドラマで家康公の一生に注目が集まり、その始まりの地である岡崎にとっては、絶好の魅力発信の機会です。このデザインには、徳川家康公の生誕地であるこの地域がすべての起点となって、 「みんな、ここから一緒に新しい未来へ歩んでいこう!」というメッセージが込められています。
次に、今回導入するナンバープレートの対象車両ですが、岡崎市及び幸田町の「自家用及び事業用の登録自動車」と、「自家用の軽自動車」が対象となります。
申込みは、9月25日(月曜日)から、交付は10月23日(月曜日)から、開始される予定となっています。
ナンバープレートには、フルカラーとモノトーンの2種類があり、申し込みの際に、1,000円以上の寄付をしていただくと、フルカラーを選択いただけます。寄付金につきましては、今後、幸田町とともに設置する協議会において活用方針を決定いたしますが、この地域への注目度をさらに高め、大河ドラマ放送終了後も地域の魅力を発信し続けるために、岡崎・幸田の観光プロモーションに活用したいと考えております。
交付数の目標といたしまして、全国1位となる普及率7パーセントを最初の5年間で目指してまいります。
普及に向けた取組として、今後、本市の公用車への取り付けを順次行っていくとともに、市内の事業所に取り付けを働きかけてまいります。公共交通であるバスやタクシーには、取り付けて市内を走ることでPRに協力いただきます。 また、個人に対しては、車を購入される際が絶好の機会になりますので、自動車販売店にご協力いただき、図柄入りナンバープレートの取り付けをお勧めいただきます。
他にも、本日よりこちらのインタビューボードを、5種類の兜のイラストをモチーフにしたデザインに一新するなど、様々な機会を捉え普及・啓発を図ってまいります。
ぜひ、幅広い世代の皆様に取り付けていただき、市民や事業者の皆様とともに、地域の魅力を発信してまいりたいと考えております。ご協力をよろしくお願いいたします。
9月補正予算案関連事業について (資料はこちら)
配布資料の説明に入る前に、今回の補正予算のうち、既存事業で当初想定を上回る利用実績により、増額補正を計上している保健・福祉関連の事業についてご説明いたします。
一つ目が、「障がい者タクシー利用助成券」です。移動の制約を抱える障がい者の皆様への社会参加のサポートとなるように発行しているタクシー利用助成券ですが、今年度から対象者を拡充したところ、4月から6月までの助成額が、昨年度同時期に比べ、平均で1.5倍、最大で1.8倍となり、当初を上回る利用が見込まれることから、約22,000,000円の増額補正を計上しております。
二つ目に、「アピアランスケア用品購入補助業務」です。こちらは、がんになっても安心して自分らしく生活できるよう、ウイッグや乳房補整具などの購入費を補助するもので、令和3年度より実施しております。医療機関や理美容組合等のご協力もあり、必要とする方々への周知が進み、令和4年度の申請件数が月平均12.1件だったところ、令和5年度に入り、月平均16.3件と、こちらも当初を上回る申請が見込まれることから、約2,360,000円の増額補正を計上しております。
これらの施策が、対象の皆様の社会参加や、前向きな日常生活を送るための一助となっていることを大変喜ばしく感じており、今後も社会的な側面もしっかりと考慮し、市民の皆様がより良い環境で生活できるよう、取り組んでまいりたいと思います。
それでは、ここから補正予算として計上した新規事業についてご説明いたします。
家庭用LED照明器具等買替補助金について
家庭からのCO2排出削減と、家庭のエネルギー高騰への対策として、蛍光灯・白熱灯などの既存照明から、節電効果の高いLED照明への買替費用の一部補助を行います。
補助額は買い替え費用に応じて5,000円~20,000円です。詳細はお手元の配布資料をご確認ください。昨年度実施した家庭用エアコン、冷蔵庫の省エネ型製品への買い替えに対する補助に続く実施で、省エネに伴うCO2排出削減、家庭での電気代の節約、快適さの獲得など、様々なメリットが期待されます。是非この機会に補助金を活用したLED化を検討いただき、2050年のゼロカーボンシティ実現に向けてご協力いただければと思います。
おかざき農業応援プロジェクト推進業務について
本市農産物や農業用資材などを購入できる「おかざき農業応援チケット」1人当たり1,500円分を全市民に配付し、本市農産物の消費拡大による農業者支援、及び消費の下支えを通じた生活者支援を実施します。
農業事業者においては、近年の肥料、燃油、家畜飼料など農業資材の高騰、さらには6月の台風2号による農作物や農地、農業用施設の甚大な被害により、安定的・継続的な農業経営が難しくなっています。また、市民生活においては、食料品などの物価高騰が家計を圧迫し、消費の冷え込みも懸念されます。
このプロジェクトは、市民に本市農産物を食べて、農業を応援いただくとともに消費を支える、こういった食を通じた支援により、農業や市民生活を元気にしていく好循環を生み出すものです。「おかざき農業応援チケット」をきっかけとして、多くの方に産地直売施設ならではの新鮮で安心な農産物をたくさん食べていただきたいと思います。このチケットは、9月1日現在で本市に居住する方を対象に、10月下旬に発送し、使用期限を令和6年2月末とする予定です。使用できる場所は、おかざき農遊館、ふれあいドーム岡崎、道の駅藤川宿を始め、農家の経営する産地直売所、農業関連イベントなどを予定しており、より多くの場所で利用できるよう、関係者と調整してまいります。
小中学生等保護者物価高騰対策給付金給付業務について
補正予算可決後に実施をいたします取り組みの三つ目に、「小中学生等保護者物価高騰対策給付金給付業務」です。
本市では、今年4月に14年ぶりに学校給食費の値上げを行いましたが、保護者負担については、国の交付金を活用し、昨年度と同額に据え置くことで、負担軽減を図ってまいりました。しかし、給食材料費は今年度も引き続き高騰しており、給食を提供するうえで最も大切な、子どもの成長に必要な給食の質や栄養価を維持するために、令和6年度も学校給食費の値上げが避けられない状況です。
このため、保護者の負担を軽減するため、また、弁当などを持参させている家庭においても食料品等の物価高騰の影響を直接的・間接的に受けると考えられることから、国の交付金を活用し、岡崎市に住所を有する小学生・中学生、そして来年小学生になる幼児を養育する保護者に対して、子ども1人当たり5,000円を支給することといたします。秋から準備に入り、来年の2月までには支給できるよう進めてまいります。
以上、繰り返しになりますが、ただいま説明させていただいた各事業は、「新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金活用事業」として、9月定例会に補正予算を計上し、可決後に実施する運びとなります。
自動運転バスの実証運行について
つづきまして、こちらも9月定例会に補正予算を計上し、可決後に実施を予定しております事業「自動運転バスの実証運行」についてご説明いたします。
本市中心部のQURUWAエリアでは、様々なイベントや催し物が行われていますが、時期によっては交通渋滞を引き起こすことがあります。これまでも、混雑が見込まれる場合には、パークアンドライドをはじめとする様々な対策にチャレンジしてきました。
今回その一環として、国土交通省の支援制度を活用し、「パークアンドライドに伴う送迎バスの自動運転に関する実証事業」を行うための増額補正を計上しました。この事業では、QURUWAエリアでの市主催イベント等へ車でお越しになる来街者に対し、市役所西立体駐車場を案内し、そこからリブラ駐車場付近までを自動運転バスで送り届けます。また、自動運転バスを安心して確実に利用いただけるよう、事前にwebサイト等で予約できる仕組みを構築します。
実証時期は、イベント等が集中する11月上旬前後に、10日間程度の実施を想定しています。また、実証運行では安全性を考慮して、無人の自動運転ではなく、乗務員がいつでも手動運転に切り替えることができる手法(レベル3)を予定しています。
QURUWAエリアは一歩先の岡崎市を体現する先進的なエリアでもあり、まずはここでの自動運転走行の実証運行を行い、将来的には中央総合公園など、もう少し離れた場所からのパークアンドライドでの活用や、地域内交通への活用を検討するための第一歩にしたいと考えております。事業実施にあたっては、一般の利用者だけでなく報道機関の皆さんにも乗っていただける体験会をご準備するつもりでおります。その際は、本市初の利用者を乗せた自動運転の実証運行を体験いただければと思います。事業準備が整い次第、改めてご案内しますので、積極的なご参加をよろしくお願いいたします。