市長定例会見(令和6年1月19日開催)
令和6年1月19日に開催された市長会見です。
内容は以下のとおりです。
南公園整備事業の概要について (資料はこちら)
本日は、岡崎市民であればきっと子どもの頃遊んだことがあると思われる南公園についてお話をさせていただきます。
南公園は市民の方に親しまれ、また、市外の方も来園される集客力のある三河地方を代表する都市公園です。人気のあるこの公園は、開園後60年が経過し、公園内施設の多くで老朽化が進んでおり、当該公園に対するニーズの変化に対応する必要もあることから、パブリックインボルブメントを取り入れながら令和4年3月に策定した基本計画を基に、大規模な再整備を行います。
南公園整備事業はPFI事業として事業者の募集を行い、令和5年11月29日にミライコ岡崎グループを優先交渉権者に決定しました。
ミライコ岡崎グループは代表企業がNECキャピタルソリューション株式会社中部支店、構成企業が株式会社安藤・間 名古屋支店、朝日工業株式会社、一般社団法人岡崎パブリックサービス、協力企業が株式会社オリエンタルコンサルタンツ中部支社、飛騨五木株式会社の合計6事業者からなるグループであります。
市、構成企業、協力企業のそれぞれの責務について必要な事項を定めることを目的とする基本協定書を令和5年12月20日に締結し、現在、優先交渉権者として決定された事業者が設立する、本事業の実施のみを目的とする特別目的会社「SPC(Special Purpose Company)」と市との間の事業契約書の締結に向けて協議を進めています。
整備にあたっては、小学生までの子どもとその子育て世代、そして、おじいさん、おばあさんが南公園で丸々一日過ごせる「家族が笑顔になれる公園」を基本コンセプトとしており、池や梅林、観覧車などの大型遊具は残しつつ、市民ニーズに合った施設を導入していきます。
具体的には、市民プール、運動場、テニスコートを廃止し、大屋根を備えた多目的広場、屋内遊戯施設、親水広場などを導入し、交通広場をアップデートします。
現段階では事業者提案であり、詳細設計は今後行うことになりますが、多目的広場はどなたでも利用していただける広々とした空間とし、雨天時や陽射しの強い季節でもその下で休憩したり、遊んだりできるよう、大屋根を整備します。また、同時並行的な使い方を想定して大屋根の形状に工夫をこらす提案をいただいています。
多くの方から御要望をいただいていた、天気に左右されない遊び場である屋内遊戯施設は、木のぬくもりを感じられる設(しつらえ)にこだわり、単なる遊び場ではなく、子ども達が自然と触れ合う体験ができ、木育にもつながる場として位置付けています。
他には、小さなお子様から安心して楽しめる、水を使った遊びができる親水広場を整備します。また、誰もが遊ぶことができるインクルーシブな遊び場の提供も予定しています。
南公園の特徴の一つでもある交通広場は、これまでのように市内小学生の交通教室が予定されておりますので、現在の交通事情が再現できるような施設に整備します。大人気のゴーカートは、より楽しんでいただけるようにコースレイアウトも見直します。また、車両も全てEV化しますので、カーボンニュートラルに対しての意識も持ってただけるかと思います。
令和6年4月より整備期間に入ります。3月31日(日曜日)をもって一部を除き一旦閉園させていただき、令和9年のリニューアルオープンに向けて整備を進めてまいります。皆様には御不便をおかけしますが、できる限り工期を短縮することや安全確保のため、やむを得ないことと御理解賜りますようお願いい申し上げますと共に、市民の皆様の御期待にお応えできるものとして、再開させていただくことを改めてお約束申し上げます。
また、3月20日(水曜日)より12日間、「お別れイベント」を開催します。長年、岡崎市民に愛されてきた南公園でありますので、子どもの頃に訪れ、楽しまれた方も多いかと思います。当時を懐かしんでいただき、多くの方に楽しんでいただくためにも、大型遊具の無料開放や、大人だけでのゴーカート乗車など、楽しい企画を多数予定しております。是非、御来場ください。