市長定例記者会見(令和7年9月24日開催)
令和7年9月24日に開催された市長定例記者会見です。
内容は以下のとおりです。
台風第15号による被害状況について報告します。
このたびの令和7年台風第15号による大雨により被災された市民の皆様に、心よりお見舞い申し上げます。
岡崎市の被害状況について、現時点での情報をご報告いたします。
本市では、台風の東側で急速に発達した積乱雲の影響で、9月5日昼前から、およそ1時間という短時間に猛烈な雨が降ったことにより、広い範囲で内水氾濫が発生し、市内全域で被害が発生しました。
幸いにも人的被害の報告はありませんでしたが、9月22日時点で、床上浸水9件、床下浸水28件の住家被害が確認されています。
ライフラインについては、停電の発生はありませんでした。
水道については、一時的に2件の断水が発生しましたが、既に解消しております。
また、市内の一部道路や橋梁では冠水や落橋による通行止めが発生しましたが、順次復旧作業を進めています。
公共交通機関も一時運休しましたが、安全確認後に運行を再開しています。
避難状況については、23学区66,138世帯・142,618人を対象に避難情報を発令し、3箇所の避難所に4世帯5人が避難されましたが、安全が確認された後、順次自宅へ帰宅されています。
災害ゴミの回収につきましては、9月6日から開始いたしました。
総代さんを始め、地域の皆様のご協力により、約21.5トンの廃棄物を回収しております。
今回の災害では、特定非営利活動法人(NPO法人)から浸水した建物の乾燥に使用する送風機の貸出しを受け、被災した世帯や事業所を対象に28件、計64台をご利用いただくことができました。
温かいご支援に心から感謝申し上げます。
本市では、平成12年東海豪雨や平成20年8月末豪雨の被害を受けまして、占部川や伊賀川などで緊急の改修工事を行いました。
また、六名雨水ポンプ場をはじめとする5か所のポンプ場や、関連する雨水幹線や貯留管の整備も進めてきました。
現在も、矢作川などの主要な河川について、国や県と協力しながら改修をすすめ、浸水被害を減らす取り組みを続けています。
しかしながら、近年はこれまでにない規模の災害が発生しております。
市民の皆様におかれましても、日頃からハザードマップの確認や家庭での備え、地域での助け合いなど「自助・共助」の取組を進めていただきますようお願い申し上げます。
地域文化広場のふれあい広場に大屋根が完成します。
地域文化広場のふれあい広場に、子どものための新たな施設として整備を行っている大屋根が、令和7年10月末に完成する予定です。
本日は、大屋根の概要と完成記念イベントについて、ご説明させていただきます。
大屋根は、子どもたちが天候に左右されずに、強い日差しを避け、お弁当を食べたり、遊んだり、また、イベントなどを楽しむことができる空間を作り出すもので、ふれあい広場の既存野外ステージを活かしながら整備を行っております。
大屋根の工事費は3億3,220万円で、令和6年9月20日から着工し、令和7年10月末に竣工予定です。
建物仕様としましては、柱は鉄骨造で、屋根は立体トラスによる膜構造となっており、白色を基調に市の鳥であるハクセキレイをイメージした形状となっています。
建築面積は約880平方メートル、延床面積は約1,000平方メートル、建物高さの最高値は14.5メートルで、柱の化粧材には岡崎市産材のヒノキを使用しております。
そして、野外ステージ周辺は観覧エリアとして、すり鉢状の地形を生かし、ステージに向かって扇形に、4.0から5.5メートル幅の平場を階段状に整備し、カラーゴムチップで舗装しております。
舗装はゴムの弾力によるクッション性を備え、籠田公園の噴水コーナーと同様に子どもたちの足にも優しく、レジャーシートを広げ、くつろいで過ごせるような仕様となっています。
また、カラフルな色合いに仕上げられ、来場者がわくわくするような空間となっています。
野外ステージにつきましては、これを機に壁画デザインを一新いたします。
「愛知産業大学及び愛知産業短期大学との包括協定書」に基づき、愛知産業大学ステージデザインプロジェクトチームにご協力いただいています。
ステージにデザインを施す作業は、今後、9月下旬から10月にかけて行われます。
大屋根のモチーフ「ハクセキレイ」とあわせて、野外ステージの壁面、床面にはハクセキレイの群れがデザインされ、完成した暁には、多くの方が集う場所として施設の魅力向上を図り、見どころの一つになります。
今後の大屋根の利用としては、屋外のオープンな施設ですので、地域文化広場の来場者が自由に利用できるよう配慮した野外ステージの活用も進めてまいります。
例えば、企画展と連動させた、作品展示や関連イベントの実施や、屋外の開放的な環境で体験ができる様々なアートワークショップの開催。環境や食育、防災など多様な分野における子育て世代をターゲットとした広報活動の場として利用もできます。
また、学校行事や校外学習で大屋根の空間を活用するなど、地域文化広場の特性を活かした様々な活用が考えられます。
最後になりますが、地域文化広場のふれあい広場の大屋根の完成を記念して、11月9日 日曜日に、オープニングイベントを開催します。
当日は式典のほか、オープニングアクトとして、美合小学校合奏部による演奏や、シビックセンターによるコンサートを予定しております。
どなたでも自由に観覧できるイベントとなっております。
開館40周年を迎えた地域文化広場の、新たな魅力となる大屋根をお披露目する機会になります。
是非、多くの方にご来場いただきますようお願いいたします。
関連資料
20250924令和7年台風第15号による被害状況(9月22日8時30 分時点)(PDF形式 41キロバイト)
20250924地域文化広場のふれあい広場に大屋根が完成します。(PDF形式 497キロバイト)
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