Q.市内にも高層ビルが増えてきました。高層階の火事にはどのように対応するのですか。
回答
市民の対応1 消防用活動空地及び消火栓や防火水そう付近に駐車をしない
・上記の場所に駐車すると消防隊の活動の妨げになりますので、
駐車をしないようにしてください。また、進入路を確保してお
いてください。
2 大声をあげて近所にしらせて119番
・周囲に大声で知らせる。
・火災警報器のベルを鳴らす。
・安全な場所へ行き落ち着いて119番通報する。
3 身の安全を確保し、初期消火
・身の安全を第一に。
・火が小さいうちに落ち着いて初期消火を。
・1人での行動を避けて、できるだけ多くの人と協力する。
4 避難し消防隊の誘導をする
・火よりこわい煙。建物火災で死亡原因の多くは一酸化炭素中毒
や窒息です。
・煙の成分には有毒ガスが多く含まれているので、濡らしたタオ
ルやハンカチで口と鼻を覆いながら、姿勢を低くして避難す
る。
・サイレンの音が聞こえたら誘導してください。
消防署の対応
1 ポンプ車及びはしご車の出動
・建物火災ではポンプ車しか出動しませんが、高層ビル火災では
はしご車も出動します。
2 ポンプ車及びはしご車からの放水活動
・ポンプ車が消火栓や防火水そうなどから水を補給し、はしご車
へ送水します。
・はしご車を伸ばし上層階へ放水します。
3 ポンプ車による連結送水管を使用した放水活動
・7階以上の建物には連結送水管と呼ばれる消防用設備が設置し
てあります。
・連結送水管とは、送水口、配管、放水口からなっており、ポン
プ車は地上階に設置されている送水口に送水します。送水され
た水は配管を通り、3階以上の各階に設置されている放水口ま
で送られます。消防隊は、放水口からホースを連結し消火活動
を行います。
4 防災ヘリコプターの出動要請、放水活動
・愛知県には「わかしゃち」とよばれる防災ヘリコプターが配備
されており、各地域の消防隊で対応が困難な火災や救急、救助
事案などでは、防災ヘリコプターに出動の要請をします。火災
事案では、上空からの放水活動はもとより情報収集なども行い
ます。