名鉄バス株式会社と連携して大型路線バスによる既存バス路線と同一経路・同一停留所による自動運転レベル2の実証運行を実施します。
本市では令和5年度及び令和6年度に自動運転バスの実証運行を行い、自動運転技術の向上とともに、定時定路線運行における自動運転化の検証や自動運転バスに対する社会的受容性の調査などを行ってきました。
この度、国の地域公共交通確保維持改善事業費補助金(自動運転社会実装推進事業)の採択を受けたことにより、令和7年度の自動運転バス実証運行を実施します。
令和7年度は新たな試みとして、名鉄バス株式会社が主体となり、東海地区の市街地では初となる、いすゞ自動車株式会社が開発した大型路線バスを使用し、東岡崎駅と岡崎駅間の既存バス路線と同一経路・同一停留所による実証運行を行います。
昨今、運転士不足による減便等がありバス路線の維持が難しくなってきています。
そこで本市では、名鉄バス株式会社と包括連携協定を締結してバス路線の維持・充実に取り組んでおり、これまでに外国人運転士の採用に関する連携などを実施してきました。
さらなる取組として、本市と名鉄バス株式会社は令和7年度の実証運行に関するコンソーシアム(代表団体:岡崎市)を結成しており、運転士不足に対する解決策となり得る「自動運転バスの社会実装」に向けた連携を図ることで、将来にわたって、本市のバス路線の維持や充実を図ってまいります。
1 運行ルート
名鉄東岡崎駅停留所(南口)~JR岡崎駅停留所(東口)間
※既存のバス路線と同一経路・同一停留所を運行
(県道483号線:通称「電車通り」 片道:約3.5キロメートル)
2 運行主体(交通事業者)
名鉄バス株式会社
3 車両概要
いすゞ自動車株式会社製大型バス「エルガ」(自動運転仕様)
・自動運転レベル2(運転席有人)
・最高速度:時速40km(自動運転時)
4 市民等の試乗予定時期
令和7年12月
※詳細は決定次第、お知らせいたします。
5 社会実装に向けた取組
⑴ 令和5年度
QURUWA地区の交通渋滞緩和を目的として、当地区への来街者にパークアンドライドを提
供するため、市役所~籠田公園~図書館交流プラザりぶら間におけるレベル2での実証運
行を実施。
⑵ 令和6年度
イベント時に大量の移動需要への対応が必要な区間である、東岡崎駅~岡崎市役所~
岡崎げんき館前~中央総合公園におけるレベル2(※1)での実証運行及び中央総合公園
の駐車場にてレベル4(※2)相当での実証運行を実施。
⑶ 令和7年度
いすゞ自動車株式会社製の大型路線バスを東海地区では初めて使用して、東岡崎駅と岡
崎駅間の既存バス路線と同一経路・同一停留所によるレベル2での実証運行を実施。
<主な検証内容>
・自動運転レベル2の運用における走行の安定性の確認
・将来的なレベル4の実装を見据えた、運行オペレーション及びビジネスモデルの検討
・地域における自動運転に対する社会受容性の把握
⑷ 令和8年度以降
令和9年度中の公道でのレベル4運行を目指し、名鉄バス株式会社と継続的な実証運行を
実施する予定。
(※1)アクセル・ブレーキ操作及びハンドル操作の両方が、部分的に自動化された状態。
(運行操作の主体は「運転者」)
(※2)特定の走行環境条件を満たす限定された領域において、自動運行装置が運転操作の
全部を代替する状態。(運行操作の主体は「自動運行装置」)
【参考】国土交通省HP:https://www.mlit.go.jp/report/press/content/001377364.pdf
お問い合わせ先
担当部署:総合政策部地域創生課
電話番号:0564-23-6409