麻しん(はしか)の患者が発生しました。
令和7年11月10日(月曜日)、岡崎市民病院から本市保健所に麻しんの発生届(臨床診断例)が提出され、同日、愛知県衛生研究所で遺伝子検査を実施したところ、麻しん陽性であることが判明しました。
本市保健所が患者の疫学調査を実施したところ、他人に感染させるおそれがある時期に、以下のとおり不特定多数の人が利用する施設等を利用していたことが分かりました。
今後、麻しんの流行が拡大していくことも懸念されるため、市では医師会など関係機関に情報提供するなど、まん延の防止を図っていきます。
なお、本公表は当該施設等を利用した方が、麻しんウイルスに感染している可能性を完全には否定できないため、注意喚起のために広く情報提供するものです。
1 患者概要
(1) 患者:20代 男性(岡崎市在住) 麻しん予防接種歴無し
(2) 職業:会社員
(3) 主な症状:発熱、咳、鼻汁、結膜充血、コプリック斑、発疹
(4) 渡航歴:なし
2 発生までの経緯
11月5日(水曜日) 発症(発熱出現)、医療機関A(岡崎市内)を受診
10日(月曜日) 岡崎市民病院を受診、検体採取、発生届提出
遺伝子検査の結果、麻しんと確定
3 患者の主な滞在先
11月4日(火曜日) 勤務先(岡崎市内)
5日(水曜日) 午前 勤務先(岡崎市内)
15時頃 自家用車で医療機関A(岡崎市内) 受診
6日(木曜日) 11時頃 自家用車で医療機関B(岡崎市内)受診
7日(金曜日) 午後 自家用車で医療機関C(岡崎市内)受診
10日(月曜日) 2時頃 コンビニエンスストア(岡崎市内)利用 ※1
午前 救急搬送で岡崎市民病院受診
※1 施設名の公表については同意が得られませんでしたが、当該施設から利用者への注意喚起を行っています。
現時点においては、麻しん患者が利用した施設を利用しても、感染のおそれはないものと考えています。
4 注意喚起
(1) 麻しん患者と接触した場合は、発病までの期間を考慮し、接触後最大21日間の健康観察が必要とされています。
(2) 発熱、発疹等の症状から「麻しん」が疑われる場合は、必ずマスクを着用し、事前に医療機関に「麻しんかもしれない」ことを連絡の上、速やかに受診してください。また、受診の際は、周囲の方へ感染を拡げないよう、公共交通機関等の利用を避けてください。
5 参考(全国及び愛知県における麻しんの発生状況)
| 年次 | 平成30年 | 令和元年 | 令和2年 | 令和3年 | 令和4年 | 令和5年 | 令和6年 | 令和7年 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 全国 | 279 | 746 | 10 | 6 | 6 | 28 | 45 |
231(※2) |
| 愛知県 | 37 | 41 | 2 | 2 | 0 | 2 | 2 | 11(※3) |
※2 令和7年10月29日時点 国立健康危機管理研究機構 速報値
※3 令和7年11月5日時点
愛知県における発生状況の詳細については、愛知県衛生研究所のWebページ「愛知県 麻しん・風しん患者発生報告状況」に掲載されています。(https://www.pref.aichi.jp/eiseiken/2f/msl/msl_ichiran.html)
○麻しん(はしか)について
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主な症状 |
38度前後の発熱が2~4日間続き、咳や鼻水といった風邪のような症状が出ます。その後、高熱(多くは39度以上)が出るとともに、発疹が出現します。その後、多くは7~10日で症状が回復します。 |
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感染経路 |
空気感染※、飛沫感染、接触感染によりヒトからヒトに感染が伝播します。その感染力は非常に強いと言われており、感染する期間は、発症の1日前から解熱後3日頃までとされています。 |
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潜伏期 |
約10日~12日(最大21日) |
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治療法 |
特異的な根治療法はなく、対症療法を行います。 |
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予防方法 |
・麻しんは感染力が強く、手洗い、マスクのみで予防はできないため、麻しんの予防接種が最も有効です。海外渡航を計画している方、麻しんのワクチンを2回接種していない方等は、予防接種を検討することをお勧めします。 |
お問い合わせ先
担当部署:保健部生活衛生課
電話番号:0564-23-5082












