伝染性紅斑(りんご病)に関する情報
伝染性紅斑(りんご病)に注意しましょう!
現在、岡崎市内では、例年に比べて伝染性紅斑(りんご病)と診断される方が増えています。
2025年第23週(6月2日(月曜日)から6月8日(日曜日)まで )から2025年第26週(6月23日(月曜日)から6月29日(日曜日)まで) における岡崎市内の一定点医療機関あたりの報告数が「0.6」から「3.6」と急増し、国立感染症研究所が定める警報の指標である「2」を上回っています。
日ごろから、手洗い、マスク着用など基本的な感染症対策を心がけましょう。
・R7定点把握感染症報告数(岡崎市)
・伝染性紅斑チラシ(厚生労働省)(新しいウィンドウで開きます
伝染性紅斑とは
- 両頬がリンゴのように赤くなることから、「リンゴ病」と呼ばれることもあります。
- 原因は、ヒトパルボウイルスB19による感染症です。
- 小児を中心にみられる流行性の発しん性の病気です。
感染経路
感染した人の咳のしぶき(飛まつ)を吸い込むことによる感染(飛まつ感染)や、感染者と接触したりすることによる感染(接触感染)が知られています。
症状
- 約10~20日の潜伏期間の後、微熱やかぜの症状などがみられ、その後、両頬に蝶の羽のような境界鮮明な赤い発しん(紅斑)が現れます。続いて、体や手・足に網目状やレース状の発しんが広がりますが、これらの発しんは1週間程度で消失します。
- 中には長引いたり、一度消えた発しんが短期間のうちに再び出現したりすることがあります。成人では関節痛を伴う関節炎や頭痛などの症状が出ることもありますが、ほとんどは合併症を起こすことなく自然に回復します。
- 多くの場合、微熱やかぜのような症状がみられる時期にウイルスの排出が最も多くなりますが、発しんが現れたときにはウイルスの排出はほとんどなく、感染力もほぼ消失しています。
予防
- 伝染性紅斑を予防するワクチンや薬はありません。
- 紅斑が出ている時期にはほとんど感染力がないため、かぜ症状のある人はこまめな手洗いや、せきやくしゃみをする時には口と鼻をハンカチ等でおおうなどの「咳エチケット」を心がけることが大切です。
妊娠中又は妊娠の可能性がある方へ
- これまで伝染性紅斑に感染したことのない女性が妊娠中に感染した場合、胎児にも感染し、胎児水腫などの重篤な状態や、流産のリスクとなる可能性があります。熱や倦怠感が出現した後に発疹が出るなど、伝染性紅斑を疑う症状がある場合は、医療機関に相談しましょう。また、感染しても症状がない場合(不顕性感染)もあるため、周囲に伝染性紅斑の人がいる場合は、妊婦健診の際に、医師に伝えてください。
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伝染性紅斑の家族がいる場合や、流行している地域で多くの小児と接する機会がある職業の方などは特に注意が必要です。かぜ症状がある方との接触をできる限り避け、手洗いやマスクの着用などの基本的な感染予防を行ってください。
伝染性紅斑(厚生労働省)(新しいウィンドウで開きます)
伝染性紅斑(国立健康危機管理研究機構)(新しいウィンドウで開きます)