アスベスト(石綿)について
アスベスト(石綿)とは
- アスベスト(石綿)は、天然鉱物から採取される繊維です
- 繊維状で紡織性があります
- 優れた耐熱性、耐摩耗性、防音性、電気絶縁性、耐薬品性
- 上記特性のため、古くから様々な分野で使用されています
- 極めて細い(髪の毛の5000分の1)ため、飛散して人が吸入してしまう恐れがあります
用途
- 吹き付け石綿 吹き付け材
- 石綿含有建材 断熱材、防音材、保温材、被覆材など
- その他 防音カーテン、ブレーキライニング、ブレーキパッドなど
人体への影響
アスベスト(石綿)の繊維は、肺線維症(じん肺)、悪性中皮腫の原因になるといわれ、肺がんを起こす可能性があることが知られています(WHO報告)。潜伏期間は、15から50年 。
現時点では、どれくらい以上のアスベスト(石綿)を吸えば、発症するかということは不明です。
WHO(世界保健機関)は、「1本から10本/リットル程度であれば、健康リスクは検出できないほど低い」としています。
使用時期・使用量
日本には昭和30年代から輸入され、カナダや南アフリカなどから昭和44年以降、平成5年まで年間20万トンを超えて輸入され、ピーク時の昭和49年には35万トンを超えて輸入されていました。輸入総量は、約1000万トンです。
法令による規制
アスベスト(石綿)は、そこにあること自体が直ちに問題なのではなく、飛び散ること、吸い込むことが問題となるため、労働安全衛生法や大気汚染防止法、廃棄物の処理及び清掃に関する法律などで予防や飛散防止等が図られています。
大気汚染防止法は令和3年4月1日に改正されました。詳しくはこちら
他法令については所管している部署等にお問い合わせください。