小呂湿地
小呂湿地とは
小呂湿地は、岡崎市小呂町の標高160~170mの尾根の谷間に成立した湿地です。本湿地は斜面の崩壊や崩壊土砂が堆積した谷底面等を湧水が涵養することで成立する湧水湿地です。湧水湿地を涵養する湧水は一般的に貧栄養で弱酸性であるため、このような環境に適応した動植物が生息生育しています。 かつて、水田としての利用がなされていた本湿地では、植物遺体等の堆積による泥炭湿原の様相もうかがえ、本市最大の湿地である北山湿地(新しいウィンドウで開きます)とは一線を画した生態系となっています。

希少な動植物の宝庫
本市でもかつては丘陵地に多くの湧水湿地が点在していましたが、宅地開発等の開発行為や遷移により、その多くが消滅し、現在、比較的大きなものは本湿地と北山湿地の2箇所のみです。そのため、湧水湿地に固有の種には、絶滅のおそれのある種(国、県、市のレッドリスト掲載種)が多く含まれています。小呂湿地には、サギソウ、カキラン、ハッチョウトンボ、ヒメタイコウチ などといった希少な動植物が生息生育しています。また、北山湿地では見ることができないツヤネクイハムシやホソクロマメゲンゴロウが生息しています。
国も認める重要な湿地
本湿地をはじめとする東海地方の湧水湿地は、東海丘陵要素植物群と呼ばれる熱帯系や周極要素等の遺存種やこの地域に分布が限られた固有種等が生育しています。東海丘陵要素植物や絶滅危惧植物を数多く確認できることから、本湿地は環境省が選定する「生物多様性の観点から重要度の高い湿地(新しいウィンドウで開きます)」に西三河地域湧水湿地群の1つとして選定されています。
愛知県登録天然記念物・岡崎市自然環境保護区
この希少な生態系を守るために、令和5年4月に市の条例に基づき、自然環境保護区に指定されました。また、令和5年8月には、本湿地の希少な動植物や生物多様性が評価され、県の天然記念物に登録されました。
自然共生サイト認定
環境省では、令和5年度から「民間の取組等によって生物多様性の保全が図られている区域」を「自然共生サイト(新しいウィンドウで開きます)」として認定する制度を始めました。これは、生物多様性の損失を食い止め、回復させる「ネイチャーポジティブ」の実現を目指すものです。 この制度は、令和7年4月に法制化され「地域生物多様性増進法」が施行されました。小呂湿地は、同法の施行後初となる「自然共生サイト」として、令和7年9月に認定されました。
小呂湿地を守る取組み
小呂湿地の保全活動は、平成16年に土地所有者の協力のもと 岡崎市職員とボランティアとともに開始しました。平成19年には市民活動団体「おかざき湿地保護の会」が設立され、岡崎市と協働で湿地の保護保全や動植物の監視を継続しています。さらに、令和5年には、おかざき湿地保護の会、岡崎市、動植物の専門家(岡崎市動植物調査会)の三者で構成する「おかざき湿地保全活用協議会」が設立され、より専門的かつ計画的な湿地保全が進められています。現在、これらの保全活動は、岡崎北高校の生徒や地元企業など、多くの方々の協力によって支えられ、豊かな自然が大切に守られています。
保全活動は、毎月第1土曜日の午前9時から実施しています。 ご興味のある方は、ぜひ下記お問い合わせ先までご連絡ください。
来訪者への大切なお願い
小呂湿地には、湿地固有の貴重な動植物が見られます。ここでしか見られないものもあり、わずかな環境の変化が生態系を乱し、絶滅に追いやることもあります。
「持ち込まない」「持ち出さない」「踏み込まない」の三原則をかたく守ってくださるようお願いいたします。
自然環境保護区においては、これらの行為は禁止されており、これに違反した場合は30万円以下の罰金が科せられる場合があります。
優しい気持ちで自然のいとなみを観察してください。
小呂湿地リーフレット
(内面)小呂湿地の動植物紹介等
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小呂湿地へのアクセス
関連資料
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小呂湿地リーフレット(外面)(PDF形式 815キロバイト)

