古くなった消火器の破裂事故に注意!廃消火器はリサイクルを!
平成13年に死者の出る消火器の破裂事故が2件発生し、それ以降も国内で消火器の破裂事故が発生しています。
各家庭、職場等で消火器の点検を実施し、古い消火器はリサイクルしていただくようお願いします。
点検事項
- 容器にサビや腐食、変形はないですか。
- 部品の脱落、破損、キャップにゆるみはないですか。
- 風雨にさらされていたり、湿潤な場所に設置していませんか。
- 消火器の使用期限は過ぎていませんか。(業務用:概ね10年、住宅用:概ね5年)
- 古い消火器を押入れ等にしまいこんだり、放置していませんか。
事故事例
- 大阪市内の駐車場に置いてあった古い消火器が破裂し、小学生が重体となる事故が発生しました。
- 福岡県で67歳の男性が、大阪市の事件を知り、自分で処理しようとレバーを握ったところ、底部が破裂し負傷した事故が発生しました。
事故原因・共通点
- 消火器には「加圧式:と「蓄圧式」があります。事故が起きた消火器は、粉末式ABC10型の加圧式消火器です。
この消火器は、加圧式ガスボンベを内蔵しており、レバーを握るとボンベの封板を破り、消火器内部の圧力を高めて消火剤を噴出する構造になっています。
この内部圧力に老朽化した容器が耐えられなくなり破裂した事故です。
このような消火器は詳しい点検、もしくは、消火器の更新を!
- 消火器にサビ、腐食、変形があるもの(特に本体の底部、キャップ部)
- キャップにゆるみがあるもの
- 本体に表示してある使用期限を過ぎたもの
- 消火器を落下させたり、強い衝撃が加わった場合
古い消火器、不要になった消火器の廃棄は?
- 廃棄処分の要否・費用等については、ホームセンター等の消火器販売店、消火器を点検している消防設備業者に直接お問い合わせください。
- 自ら消火器の解体、内部の放出等は絶対に行わないでください。
- 粗大ごみや一般ごみには出さないでください。
- 消防署では、廃棄処分等はしておりません。
新しい消火器はどこで買うの?
- ホームセンター等の消火器販売店、消火器を点検している消防設備業者
- 建物の用途や規模によっては、消防法や条例に基づき、消火器等の設置が義務付けられるとともに、定期的な点検や消防署への報告が必要な場合があります。
ご不明な点は、お近くの消防署までお問い合わせください。