市指定:絵画 絹本著色勢誉上人像
絹本著色勢誉上人像
大樹寺開山である勢誉愚底(せいよぐてい)の肖像です。勢誉は山城国(現在の京都府)の生まれで、 幼くして仏門に入り下総国飯沼弘経寺(現在の茨城県常総市)の三世了暁慶善を師としました。後に諸国を巡り、宇禰部郷(豊田市)の福林寺に住み、文明7年(1475)に松平親忠の帰依を得て大樹寺を開き、以後30年間大樹寺の住持を務めました。永正元年(1504)には知恩院23世住持となり、8年後に大樹寺に帰り隠居、同13年に亡くなりました。
上方には左から「七十三年物、妄真亦自他、即今々々忘、南無阿弥陀仏」、 「知恩二十二代(23カ)、成道大樹開山、勢誉上人真影、永正十三丙子年四月十一日」 と賛がある。また、蓋裏修理銘には、「安永十七戌年、表具外筥再興賢誉上人代」とある。形式化したものの多いこの種の肖像画の中ではとりわけて優品の類に属します。没後そう隔たらない頃の制作と考えられており明治17年(1884)に修理されています。
ふりがな | けんぽんちゃくしょくせいよしょうにんぞう |
指定(種別) | 岡崎市指定文化財(絵画) |
員数 | 1幅 |
指定年月日 | 平成2年3月22日 |
所在地 | 岡崎市鴨田町字広元 MAP(新しいウィンドウで開きます) |
所有者 | 大樹寺 |
管理者 | 岡崎市美術博物館(高隆寺町)寄託 |
時代 | 室町時代 |
参考文献 |
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注意:文化財の概要については、新たな発見や再調査により記載内容が変更となる可能性があります。
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