市指定:絵画 絹本著色十二天像
絹本著色十二天像
絹本着色十二天像 「梵天(左ノ五)」 |
絹本着色十二天像「帝釈天(右ノ一)」 |
ヒンドゥー教の神々が仏教に取り入れられて仏教の守護神となった十二天の絵画です。
護摩堂には木造十二天立像があり、絵画と彫刻が揃う例として貴重です。裏書に沿い左右に並べると、尊像の向きが内側へ一致します。 制作年代は寄進年より古く室町時代末期頃までさかのぼる可能性がある。 帝釈天像裏書には、明和元年(1764)に不動明王像とともに表具が改められたことがわかります。
甲山寺は、寺伝では大同3年(808)最澄の創立。享禄3年(1530)に安城村(安城市)薬師堂とその六坊(東円坊・多宝坊・極楽坊・吉祥坊・花蔵坊(もと円寿坊・法寿坊)を安祥城主松平清康が岡崎城鬼門の守護として移転し甲山寺としました。以後、松平家・徳川家の祈願寺となります。天文13年(1544)に松平広忠が和田村法性寺の六坊(定光坊・杉本坊・密祥坊・中之坊・密厳坊・大円坊)を移転、護摩堂を建て総本堂としー山十二坊の寺院となりました。後に六坊が廃絶しましたが、慶長8年(1603)徳川家康が本堂を再建、朱印地250石を寄進しました。元禄15年(1702)綱吉が本堂を再建しました。明治7年(1874)多宝坊が甲山寺に、その他は極楽坊に合併し2ヶ寺となりました。
ふりがな | けんぽんちゃくしょくじゅうにてんぞう |
指定(種別) | 岡崎市指定文化財(絵画) |
員数 | 12幅 |
指定年月日 | 平成17年12月20日 |
所在地 | 岡崎市六供町字甲越 MAP(新しいウィンドウで開きます) |
所有者 | 甲山寺 |
管理者 | 岡崎市美術博物館(高隆寺町)寄託 |
時代 | 室町時代末期 |
参考文献 |
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注意:文化財の概要については、新たな発見や再調査により記載内容が変更となる可能性があります。
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