市指定:絵画 絹本著色両界曼荼羅図
絹本著色両界曼荼羅図
金泥を多用した華麗な画風で優れた画技を示し、表現は法海寺(知多市)蔵の粟田口光円筆の両界曼茶羅に近い作です。胎蔵界曼茶羅は十二院で構成された一般的なもので、真言宗に見られる現図曼茶羅系の図像です。 金剛界を九会(くえ)ではなく、根本会である成身会(じょうしんね)のみで表す八十一尊曼荼羅です。
制作されたのは、裏書の寄進年より古く室町時代(15世紀)の製作と考えられます。裏書に、天正5年(1577)東円坊澄慶がもとは越前国敦賀安養寺(福井市)什物を寄進したとあります。裏書「三州額田郡岡崎甲山寺常住物/雖為越前国敦賀安養寺常住物有所謂天正五丁丑/五月十五日東円坊澄慶法印令寄附當山者也/今年及大破之間令修補(金剛界は補造畢)/天明六丙午年九月/當役定光坊行範」
ふりがな | けんぽんちゃくしょくりょうかいまんだらず |
指定(種別) | 岡崎市指定文化財(絵画) |
員数 | 2幅 |
指定年月日 | 平成17年12月20日 |
所在地 | 岡崎市六供町字甲越 MAP(新しいウィンドウで開きます) |
所有者 | 甲山寺 |
管理者 | 岡崎市美術博物館(高隆寺町)寄託 |
時代 | 室町時代 |
参考文献 |
|
注意:文化財の概要については、新たな発見や再調査により記載内容が変更となる可能性があります。
▼岡崎市指定文化財目録へもどる