市指定:工芸品 太刀
太刀
寛政8(1796)年に 奥平平右エ門定泰が熱田神社に奉納した太刀です。
当時としては珍しく長寸でしかも太刀銘、その反面当時の世相により反りが少ないものです。「肥前国河内大掾藤原正廣」と銘が彫られています。藤原正廣は初名は正永、初代肥前忠吉の門人で寛永2(1625)年国主から「正廣 」の名を賜り、同年に「河内大掾」を受領しました。寛永年間(1624~43)に活躍し、寛文5(1665)年に亡くなりました。業物に位置づけられるほどの名工で、その後正廣は幕末まで7代肥前国(現在の佐賀県)で継がれました。
ふりがな | たち |
指定(種別) | 岡崎市指定文化財(工芸品) |
員数 | 1口 |
大きさ | 長さ2尺7寸1分(82.1cm) |
指定年月日 | 昭和45年1月21日 |
所在地 | 岡崎市雨 |
所有者 | 熱田神社 |
管理者 | 岡崎市美術博物館(高隆寺町)寄託 |
時代 | 江戸時代 |
参考文献 |
『新編岡崎市史額田資料編1 文化財、考古、中世城館』2010年、185ページ |
注意:文化財の概要については、新たな発見や再調査により記載内容が変更となる可能性があります。
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