市指定:彫刻 木造孝養太子立像
木造孝養太子立像
聖徳太子が16歳の頃の孝養像で、像高約59.8cm、両手で柄香炉を持つ形をとっています。木造の寄木造で、頭部は耳前のあたりで前後矧ぎとし、首を造って体部に枘(ほぞ)差しとしています。躯幹部は前後矧ぎで、これに両肩部を寄せ、両手首を差し込んでいます。顔立ちは形式化し、体躯表現にも硬さが目立っています。太子像が岩座の上に立っている像は珍しく、貴重な作例です。本像の首枘部背面から右側面にかけて墨書の銘があり、慶長2年(1597)に再興したことが記されています。これは単なる修理ということではなく、慶長4年(1599)に現在地への寺の移転があったため、そのために本像が新しく造られたものと思われます。
ふりがな | もくぞうきょうようたいしりゅうぞう |
指定(種別) | 岡崎市指定文化財(彫刻) |
員数 | 1軀 |
指定年月日 | 昭和36年3月30日 |
所在地 |
岡崎市宇頭町字東側 聖善寺内 MAP(新しいウィンドウで開きます) |
所有者 | 聖善寺 |
参考文献 |
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注意:文化財の概要については、新たな発見や再調査により記載内容が変更となる可能性があります。
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