市指定:歴史資料 鶴田卓池旅日記
鶴田卓池旅日記
鶴田卓池(明和5年(1768年)~ 弘化3年(1846年)) は岡崎の菅生に生まれ、紺屋を営むかたわら俳諧に打ち込み、三河俳諧の中心リーダーとなりました。卓池の師匠ははじめ加藤曉台(かとう きょうたい)、曉台の死後は井上士朗(いのうえ しろう)であり、その作風は平明温雅で、分かりやすく、素直でありながら句の質は高く、多くの支持者を得ました。全国的にも声明を馳せ、桜井梅室(さくらい ばいしつ)・成田蒼虬(なりた そうきゅう)・田川鳳朗(たがわ ほうろう)らとともに俳諧天保四老人の一人にも挙げられました。みずから絵も描き、淡彩の俳画に独特の書体の自作句を賛に添えた作品が多く伝わっています。
旅日記は3冊あり、1冊目は奥羽日記といい寛政3年(1791)、卓池が奥羽行脚に出たときの自筆稿文でその目的は芭蕉の「奥のほそ道」の足跡を辿ることで、芭蕉の風雅を体得することにありました。2冊目は、「旅中日記」といい、文政10年(1827)、板倉塞馬(いたくら さいば)・都築青可を伴い長崎旅行をした時の自筆稿本の日記です。眼鏡橋の絵なども見られます。3冊目は2冊目の「旅中日記」を清書したもので、清書定本「西遊日記」と言われています。
ふりがな | つるたたくちたびにっき |
指定(種別) | 岡崎市指定文化財(歴史資料) |
員数 | 3冊 |
指定年月日 | 昭和55年1月22日 |
所在地 | 岡崎市康生通西4丁目 岡崎市立中央図書館 MAP(新しいウィンドウで開きます) |
所有者 | 個人 |
管理者 | 岡崎市立中央図書館寄託 |
時代 | 江戸時代後期 |
参考文献 |
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リンク | 岡崎市立中央図書館(新しいウィンドウで開きます) |
注意:文化財の概要については、新たな発見や再調査により記載内容が変更となる可能性があります。
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