市指定:彫刻 木造出山釈迦立像
木造出山釈迦立像
釈迦が長い苦行を試みた後、苦行では悟りを開けないと気づき、山を降りる姿を表した立像です。
カヤと思われる材の一材製で、内刳もなく彫眼としています。右手には錫杖を持ちますが後補としています。寺伝によれば、足利尊氏が暦応年中(1338~42)に寄進した栴檀香木の作とありますが、檀木ではありません。衰弱して老人のようになった顔立ち、腰を曲げた姿など、中国宋代の南画に見られる出山釈迦像を思わせるものがあり、室町時代の作と考えられます。
ふりがな | もくぞうしゅっさんしゃかりゅうぞう |
指定(種別) | 岡崎市指定文化財(彫刻) |
員数 | 1軀 |
指定年月日 | 昭和62年7月15日 |
所在地 | 岡崎市菅生町字元菅 MAP(新しいウィンドウで開きます) |
所有者 |
満性寺 |
参考文献 |
『新編岡崎市史 第17巻 美術工芸』 新編岡崎市史編集委員会、1984年、95ページ |
注意:文化財の概要については、新たな発見や再調査により記載内容が変更となる可能性があります。
▼岡崎市指定文化財目録へもどる