市指定:彫刻 木造釈迦立像(附:光背)
木造釈迦立像(附:光背)
京都嵯峨の清凉寺の本尊である釈迦如来立像の摸像であるところから、こうした形式の釈迦像を清凉寺式釈迦像と呼んでいます。像高は75cmで桧材に蘇芳(すおう)と思われる染料をかけ、赤みのある表面に仕上げています。これは原像が赤栴檀であったのを再現しようとしたからであると考えられます。肉髻と地髪部との間にある、赤い下塗りをした水晶をはめた赤肉髻 、額中央の白毫が大きめなところも清凉寺式像の特色の一つです。光背は船形光背で、頭の部分は円光とし、身光部は10ほどの円弧を重ねた形とし、唐草の地文のある周線部には11体の化仏をつけています。この形式は原像と同じですが、何点かある清凉寺式像でも、この形式の光背を備えている像はあまりなく貴重です。
ふりがな | もくぞうしゃかりゅうぞう |
指定(種別) | 岡崎市指定文化財(彫刻) |
員数 | 1軀 |
指定年月日 | 昭和62年7月15日 |
所在地 | 岡崎市大幡町字マセ口 MAP(新しいウィンドウで開きます) |
所有者 |
清凉寺 |
参考文献 |
『新編岡崎市史 第17巻 美術工芸』 新編岡崎市史編集委員会、1984年、116-119ページ |
注意:文化財の概要については、新たな発見や再調査により記載内容が変更となる可能性があります。
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