市長定例会見(令和6年9月17日開催)
令和6年9月17日に開催された市長会見です。
内容は以下のとおりです。
「岡崎歌舞伎公演」について
9月14日(土曜日)と15日(日曜日)に、岡崎市民会館あおいホールで江戸のふるさと岡崎文化祭「岡崎歌舞伎公演」を開催いたしました。
3回の公演はすべて、当初予定したS席・A席、そして追加販売した2階席もすべて完売の満員御礼となり、 合わせて約3,000人のお客様に「岡崎オリジナルで、岡崎ならでは、そして岡崎尽くし」の歌舞伎公演を堪能いただき、大盛況のうちに幕を閉じることができました。
また、岡崎歌舞伎公演に先立ち開催した「岡崎城お練り」では、味噌六太鼓や、えびすくい音頭隊、岡崎呉服協同組合の皆様にも御参加いただき、大勢の皆様から声援をいただく中、市川中車さん、市川青虎さんらによるお練りを盛大に執り行うことができました。
御来場いただきました皆様に、ここで改めて御礼申し上げます。
さて、今回の岡崎歌舞伎公演にあたり、新たに制作、上演いたしました「紅葉錦絵葵正夢(はなのにしきえあおいのまさゆめ)」は、家康公が征夷大将軍になった後に、紅葉の岡崎城で過去を回想し、これから平和に向かっていこうとする姿を描いた豪華絢爛な舞踊劇で、岡崎ならではの情景や、八丁味噌のくだりなどもふんだんに盛り込まれた、「家康公愛」「岡崎愛」をくすぐられる素晴らしい作品でした。
この作品の脚本・演出を担当していただいた藤間勘十郎さんが「岡崎市民によって受け継いでいってほしい」という話をされていましたが、私も、例えば、徳川家康公顕彰条例で定めた12月26日の「徳川家康公の功績をたたえる日」などに、岡崎市民によっても演じられる「御当地歌舞伎」のような存在として、今後受け継いでいけないかと考えています。
そのほか、今回の歌舞伎公演と連携し、岡崎市地域店舗ファンづくり事業「家康印」の登録店7店舗により、「家康印 歌舞伎スイーツ」が開発されました。歌舞伎公演会場で販売され、お土産としても好評でしたが、今月いっぱい各店舗でも販売されていますので、ぜひ御賞味ください。
「新型コロナワクチンの令和6年度定期接種を開始します。」について(資料はこちら)
新型コロナワクチンの定期接種開始について御説明いたします。
令和3年2月から、まん延防止上、緊急の必要性があると認められて実施した特例臨時接種は、今年3月で終了しましたが、10月から一定のかたを対象とした定期接種が始まります。
それでは、事業内容について御説明させていただきますので、お手元の資料、別紙を御覧ください。
対象者は接種日時点で65歳以上のかた及び60歳から64歳までの一定の障がいをお持ちのかたとなります。
今年3月までの特例臨時接種では、生後6か月以上のかたすべてが対象でしたが、それとは異なります。
実施期間は10月1日から来年(令和7年)1月31日までで接種回数は1回です。この期間は、インフルエンザと同時期になります。
費用につきましては、費用の一部を市が負担しますが、自己負担として2,000円を医療機関窓口でお支払いいただくことになります。なお、市民税非課税世帯及び生活保護世帯のかたは無料となりますが、接種前に手続きが必要となりますので、市民税非課税世帯及び生活保護世帯に該当されると思われるかたは担当のワクチン接種推進室へ御確認ください。今年度は無料接種からの急激な負担を緩和する(激変緩和)措置として接種費用の一部を国が助成しております。
接種券につきましては9月下旬に世帯ごとにまとめて送付いたします。
接種できる医療機関は、接種券に同封の「予防接種医療機関一覧」に記載しておりますので、各自で予約をお願いいたします。なお、3月末まで実施した公共施設での接種は行いませんので、御承知おきください。
市民の皆様におかれましては、引き続き、場面に応じて、換気や手洗い、手指消毒、マスクの効果的な場面での着用等の基本的な感染防止対策をとっていただくとともに、ワクチン接種についての御検討をお願いいたします。
「避難所(小中学校)で公衆無線LAN(Wi-Fi)が利用できるようになりました。」について(資料はこちら)
このたび、市内の小中学校に、避難所用の公衆無線LANが整備されました。この公衆無線LANは、一般的には「フリーWi-Fi」と呼ばれるもので、災害時、小中学校の体育館が避難所として開設された際に、避難されたかたが無料でインターネットを利用できるサービスです。
今回整備された公衆無線LANは、「地域広帯域移動無線アクセス」、いわゆる「地域BWA」と呼ばれる、2.5ギガヘルツ帯の周波数の電波を使用したもので、市内の放送・通信事業者である、ミクスネットワーク株式会社の御協力により、構築されたものです。
ミクスネットワーク株式会社と岡崎市は、令和4年5月に、「地域広帯域移動無線アクセスシステムの整備及び運営に関する協定」を締結いたしました。この協定に基づき、ミクスネットワーク株式会社には、令和6年8月末までの約2年間、地域BWA用のアンテナ及び関連機器を、市内の小中学校に設置していただき、今月、無線局が開設されました。
この結果、災害発生時に市内の小中学校の体育館に避難された方が、無料で、公衆無線LANサービスを御利用いただけるようになりました。
大規模災害が発生した場合、特に発生した初期の段階では、普段、市民の皆様が利用している携帯電話会社の回線に接続できない可能性もあると考えております。このことから、この避難所における公衆無線LANサービスが、第二の通信回線として、避難所での災害情報の収集、情報伝達などに御活用いただけるものと確信しております。
ミクスネットワーク株式会社には、地域防災への協力をはじめ地域の公共サービスの向上のために、多大なるお力添えをいただき、大変感謝いたします。
なお、今回、小中学校に設置された地域BWAシステムは、様々な分野で活用できるものと思いますが、例えば、校外授業におけるインターネット利用等も、活用方法の1つと考えますので、今後、ミクスネットワーク株式会社に御協力いただきながら、検討を行っていきたいと思います。
「防災訓練における町内会アプリ活用の実証実験を実施します。」について(資料はこちら)
その一環として、このアプリを普段使いだけでなく、災害時にも有効に活用していく将来を見据え、次の2つの実証実験を行うこととしました。
まず1つ目の実証実験は、町内会における安否確認です。災害時を想定して、総代さんのスマホアプリで普段の「通常モード」から「災害時モード」に切り替えると、町内世帯へ一斉に安否報告の依頼が発信されます。これを受信した各世帯は、無事かそうでないかの報告をスマホアプリから簡単操作で行うというものです。
昨年度からこのアプリを使用しはじめ、多くの町内世帯で御利用いただいている「さくら台」「緑陽台」「下三ツ木」の3つの町内会にて、地域総合防災訓練と同日の10月27日に安否確認訓練として実施する予定です。
普段使いと災害時で同じアプリを活用し、アプリの普及定着と地域防災力向上にむけ共助の力を高める先進的な取組です。
次に2つ目の実証実験は、町から市への被害報告です。災害時を想定して、市から総代さんのスマホアプリへ町内の被害情報の報告依頼を送信します。これを受信した総代さんは、想定被害情報を収集しスマホから簡単操作で報告するものです。これにより、市で早期に被害情報を把握し、迅速かつ合理的な災害対策活動を行うことができる将来を見据えています。この実証実験を行う町内会及び実施日は、現在調整中ですので決定し次第公表いたします。
以上、2つの実証実験は愛知県スマートシティモデル事業の選定を受けて行う先進的な実証実験ですが、現場でのスムーズな運用や取得データの合理的な活用に役立つかどうかを見定め、有効性が確認されれば実装・横展開へとつなげていきたいと思っています。
これらデジタル技術が市民の暮らしや災害時の支えとなれるよう取組を進めてまいります。