第76回岡崎美術展(岡展)の作品審査を行いました。
第76回岡崎美術展の開催に先立ち、入賞作品の審査を行いました。
今回は、日本画、洋画、彫刻、書道、写真、デザイン、工芸の7部門に合計329点(一般214点+美術協会会員72点+審査員43点)の出品があり、岡崎美術協会から推薦のあった同協会役員により、合計58賞の入賞作品を選考しました。出品状況、審査員の講評、入賞者などは次のとおりです。
1 展覧会
⑴ 会期
令和5年10月20日(金曜日)~10月29日(日曜日)
10時~18時(入館は17時30分まで。最終日は15時まで)
※ 10月23日(月曜日)は休館
⑵ 場所
岡崎市美術館(明大寺町)
2 ギャラリートーク
⑴ 日時
令和5年10月22日(日曜日)
ア 日本画・書道・写真
11時~
イ 洋画・彫刻・工芸
13時~
※デザインはギャラリートークなし
⑵ 場所
岡崎市美術館各部門展示室
3 表彰式
⑴ 日時
令和5年10月27日(金曜日)14時~
⑵ 場所
岡崎市福祉会館2階201号室(十王町)
4 出品数、入選数及び賞数(一般応募者のみ)
部門 | 出品者数 | 出品点数 | 入選者数 | 入選点数 | 賞数 |
日本画 | 11人 | 12点 | 11人 | 12点 | 3賞 |
洋画 | 55人 | 56点 | 44人 | 44点 | 12賞 |
彫刻 | 5人 | 7点 | 5人 | 7点 | 2賞 |
書道 | 32人 | 32点 | 32人 | 32点 | 7賞 |
写真 | 62人 | 62点 | 49人 | 49点 | 14賞 |
デザイン | 23人 | 23点 | 23人 | 23点 | 6賞 |
工芸 | 22人 | 22点 | 21人 | 21点 | 5賞 |
合計 | 210人 | 214点 | 185人 | 188点 | 49賞 |
※ 上記とは別に、岡崎美術協会会員の出品作品72点(7部門)の中から9点が「岡崎美術協会員
特別賞」として入賞。審査員の出品作品43点は、審査対象外。
5 審査員講評
⑴ 日本画
今年度は市民美術展が形を変え、日本画部門としての発表機会は岡崎美術展のみとなるため、
出品数が増えると思ったが増えなかった。出品できる機会が半減し残念である。
市外からの出品や大きな作品も少なく、小さくまとまった内容になったが、コロナ禍で時間が確保
できた分、作品は時間をかけた秀作が多かった。このままいくと、日本画が衰退の一途を辿る状況
を審査員一同危惧している。今後の芸術美術に対する感念の増大に来年も期待している。
⑵ 洋画
応募は昨年より12点減少となり、審査を重ねて71点の入選となった。コロナ禍が回復した影響か、
色調が豊かに明るくなり、作品のバリエーションも豊富になったと感じる。
上位入賞は、作者の主張や個性がよく表れた作品が選ばれた。全般的に作品サイズが小ぶりに
なっているので、ぜひ大きなサイズに挑戦してほしい。
⑶ 彫刻
今回の出品作品は、素材においてもバラエティー豊かで、ブロンズ、鉄、大理石、木、テラコッタ、
複合素材と、参観者を楽しませてくれる作品群である。
市長賞の作品(壮大)については、素材や発想のおもしろさに加え、この若手作家の将来性が感じ
られる。
⑷ 書道
漢字、仮名、少字数、漢字仮名交じりとバラエティーに富み、さらに質の高い作品が多くみられた。
⑸ 写真
今回の応募はネイチャーフォトが多く出品され祭りやスナップがなかったのはコロナ禍の影響か。
上位の作品を選ぶのに苦労した。審査は僅差だった。野鳥の作品が多く出されたがモノクロの作品
が無いのが惜しまれた。
⑹ デザイン
今年も若さ溢れる作品が多数出品され賑やかな会場となった。
もう少し手を加えればぐっと良くなるような作品も何点か見受けられた。
一般応募が少なかったのが残念。
⑺ 工芸
今年も陶芸、織物、染物、切り絵、ステンドグラス、クイリング等、多彩な技法の作品が出品された。
市長賞には陶芸の作品が選ばれた。2つの嶺が合わさるような形を壺にあてはめて表現したとこ
ろに工夫があった。議長賞は切り絵で、廃家をテーマにしたところに心情を感じた。美術協会賞は昨
年に引き続き漆の研ぎ出し技法による大作品のオブジェを作りその創作意欲がイキイキした作品に
していると感じた。
新たな素材の作品、これまでの技法を洗練した作品と幅広い充実した作品群の展示となった。
6 各部門の入賞者
添付資料1のとおり
7 岡崎市長賞受賞作品
添付資料2のとおり
関連資料
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お問い合わせ先
担当部署:社会文化部文化振興課
電話番号:0564-23-6977