令和6年度当初予算案を発表します。
会計名 | 予算額 | 前年度対比 |
---|---|---|
一般会計 | 1,404億1,000万円 | 104.6% |
特別会計(11会計) | 744億1,069万4千円 | 104.4% |
企業会計(3会計) | 658億8,228万円 | 106.8% |
合計 | 2,807億297万4千円 | 105.1% |
1 一般会計
「会計規模等」
(1) 一般会計の予算規模は1,404億1,000万円、前年度対比では4.6%の増と過去最大の予算規模
となりました。なお、国の令和5年度補正予算等を積極的に活用するため、令和6年度当初予算の
一部を令和5年度3月補正予算に前倒して予算計上しています。
(2) 「こどもまんなか」に取り組む姿勢を示し、こどもと子育て家庭を支援する環境づくりを充実させる
とともに、「家康公生誕の地」を始めとする本市の魅力向上や地域活性化に資する施策に取り組む
「こどもまんなか もっと家康 昇龍予算」を編成しました。
(3) 歳入歳出のそれぞれから借入金(市債)、返済金(公債費)を除いた収支であるプライマリーバラ
ンスは、9年連続の黒字となっています。
「歳出」
(1) 主な事業は、(仮)西部学校給食センター整備運営事業費として32億2,000万円、南公園整備事
業費として15億2,575万円、阿知和地区工業団地の整備と合わせて行う関連道路整備事業費と
して11億4,968万円、スマートインターチェンジ整備事業費として11億3,285万円(うち7,700万円は
令和5年度補正予算)、東岡崎駅周辺地区整備事業費として7億3,209万円、愛知・名古屋アジア・
アジアパラ競技大会に向けた改修を行う岡崎中央総合公園整備事業費として5億4,210万円、令
和6年秋に開通予定の都市計画道路柱町線を中心とする岡崎駅東地区整備事業費として
4億4,608万円、本宿駅周辺地域拠点関連道路整備事業費として3億8,829万円などとなっています。
市民、民間事業者、公共施設への太陽光発電設備などの設置を進める地域脱炭素移行推進事
業を始めとしたゼロカーボンシティ実現に向けた取組に関連する事業費として、総額
13億9,904万円を計上しています。
また、家康公の功績や生き方に想いを寄せたまちづくりをすることで、連綿と続く歴史の厚みに
誇りを持ち、魅力的な都市として、次の世代に希望ある未来を引き継ぐことを目指す「もっと家康公
“ど”まんなかプロジェクト」事業費として、総額4億4,511万円を計上しています。
こども・子育て支援では、手厚い支援を必要とする子どもを受け入れる民間の児童発達支援セン
ター、発達に心配のある子どもと保護者も安心して立ち寄ることができるインクルーシブな民間の地
域子育て支援拠点、また、待機児童対策として、0歳から2歳児を対象とした少人数の認可保育施設
である小規模保育事業所への運営支援を新たに行います。令和7年度にかけては、地域文化広場
に大屋根の設置を進め、教育では、 小学1年生に加え、2年生で32人学級を実施し、市内全小学校
2~3年生の普通教室に電子黒板を整備します。また、小学校3校への校内フリースクールの設置、
中学校5校への夜間学級の新設、スクールソーシャルワーカー、部活動指導員の増員、小中学校屋
内運動場への空調設備の導入基礎調査などを行います。
(2) 市民生活に関わる完成予定の主な施設
・老朽化した六名公園の公衆便所を更新します。整備事業費は1億4,300万円。
・私立るんびにー保育園の既存園舎の建替えに係る建設費を補助します。補助事業費は
2億2,919万円。令和7年4月に供用開始予定で、定員は20人増となる見込みです。
・PFI事業で整備を進める(仮)西部学校給食センターが、令和7年1月に供用開始予定です。
(3) 市民生活に関わる新規・拡充する主な施策
《新規施策》
・既存建築物(住宅用)断熱改修費の一部を補助します。補助事業費として243万円を計上。
・犯罪被害に遭われた方などに対し、支援金の支給、ホームヘルパーの派遣及び配食サービスを実
施します。事業費として88万円を計上。
・身体障がい者手帳の交付対象にならない軽・中等度難聴の高齢者の方に対し、補聴器購入費用
の一部を補助します。補助事業費として80万円を計上。
・令和6年度に76歳になる方又は市の健診で口腔・栄養フレイルと判定された後期高齢者の方に対し、
口腔機能健診を無料で実施します。後期高齢者歯科健康診査委託料など725万円を計上。
・養育費を取り決める際の公正証書作成費用等の一部を補助し、ひとり親家庭の養育費確保を支援
します。補助事業費として75万円を計上。
・中学校5校に夜間学級を設置します。校内夜間学級支援員報償金として59万円を計上。
《拡充施策》
・障がい児・者の相談支援事業所を6事業所から8事業所に拡大(又は相談員2名を増員)し、相談支
援体制を強化します。相談支援事業委託料として1億774万円(8事業所分)を計上。
・おたふくかぜ1期に加え、2期の予防接種費用の一部を助成します。おたふくかぜ予防接種委託料
など1,564万円(1・2期分)を計上。
・公立保育園及びこども園に、保護者との連絡や登降園時間の管理などができるシステムを順次導入
します。令和6年度は16 園増の17 園に導入し、タブレット端末購入費、システム利用料、無線環境整
備工事費など2,254万円(17園分)を計上。
・市内全中学校及び全小学校上学年(4~6年生)に加え、下学年(2~3年生)の普通教室に電子黒板
を整備します。電子黒板整備委託料として1億284万円を計上。
・小学1年生に加え、2年生で32人学級を実施します。職員給与費として8,028万円(1・2年生分)を計上。
・校内フリースクールを市内全中学校に加え、小学校3校に設置します。報酬、職員手当など667万円
(うち159万円は令和5年度補正予算)を計上。
「歳入」
(1) 歳入の根幹である市税は、国の施策である定額減税の影響により、前年度対比1.0%、
6億9,965万円減の692億8,061万円を見込んでいます。
市民税個人は、賃上げを実施する企業の増加など増収要因があるものの、定額減税による減収を
見込み、市民税全体で3.0%、8億8,476万円の減となっています。
(2) 地方特例交付金は、定額減税による国からの補塡分などの増加により、前年度対比314.1%、
18億243万円の増となっています。
(3) 繰入金は、財政調整基金の繰入れを前年度より10億円増の55億円としています。また目的基金は、
東岡崎駅周辺地区整備基金、公園施設整備基金繰入金などの増により、繰入金全体で前年度対比
36.9%、20億70万円の増となっています。
(4) 市債は、(仮)西部学校給食センター整備事業や南公園整備事業などの対象事業費の増加により、
前年度対比85.0%、29億4,700万円の増となっています。
2 特別会計
(1) 阿知和地区工業団地造成事業特別会計を始めとする11会計全体の予算規模は744億1,069万円で、
前年度対比4.4%の増となっています。
(2) 主な会計として、阿知和地区工業団地造成事業特別会計は、工業団地造成費などの増加で110.3%
の増、国民健康保険事業特別会計の事業勘定は、保険給付費の減少で1.3%の減、後期高齢者医療
特別会計は、後期高齢者医療広域連合納付金などの増加で20.2%の増、介護保険特別会計は、保険
給付費などの増加で1.8%の増、継続契約集合支払特別会計は、電気使用料などの継続契約集合支
出の減少で12.6%の減となっています。
(3) 農業集落排水事業特別会計は、下水道事業会計に統合するため廃止します。
3 企業会計
(1) 病院事業会計を始めとする3会計全体の予算規模は658億8,228万円で、前年度対比6.8%の増とな
っています。
(2) 病院事業は、7億8,807万円の純損失、水道事業は、2億1,657万円の純利益をそれぞれ見込んでい
ます。また、下水道事業は、農業集落排水事業を統合し、2億1,535万円の純損失を見込む予算を編
成しています。
※ 詳しい数値や主な事業については、ホームページに掲載の「令和6年度当初予算の概要」でご覧
いただけます。https://www.city.okazaki.lg.jp/1300/1301/1340/p040165.html
お問い合わせ先
担当部署:財務部財政課
電話番号:0564-23-6043