能登半島地震シンポジウムを開催しました。
図書館交流プラザ(康生通西)で9月6日(金曜日)に能登半島地震シンポジウムを開催し、市民や福祉関係者ら約100人が参加しました。
シンポジウムでは、被災地で活動した4人の福祉関係者による活動報告や現場での気づきに関する発表が行われました。
1人目の登壇者である石川県輪島市福祉課の羽村さんは、被災地外に福祉分野の困りごとをはじめとする必要な支援の情報が発信されていなかった実態や羽村さん自身が作成した被災者向けの支援制度や相談先をまとめたパンフレットを例に、支援メニューなど必要な情報を分かりやすく、かみ砕いてしっかりと届ける、届くことの重要性について話しました。また、福祉避難所の運営者からは平時から住民同士力を合わせ、互いに何ができて何ができないかを把握し合うなど地域で「繋がり」を持つことの大切さ、能登町の介護支援施設員からは地域で食料や燃料を持ち合い避難生活を送った経験から「備え」や「訓練」の大切さ、災害支援団体からは注目の高い避難所ほど支援が集中し偏りが生じ、必要な支援が全域に行き渡らない事例を挙げ、自治体を中心に「支援の調整機能」を持つことの大切さについて話しました。
4人の登壇者の発表後にトークセッションが行われ、参加者から事前に寄せられた質問への回答や意見交換が行われるなど、参加者は今回のシンポジウムで平時からの備えへの必要性などを学びました。