中東呼吸器症候群(MERS)に関する情報
中東呼吸器症候群(MERS)とは
中東呼吸器症候群(MERS:Middle East Respiratory Syndrome)は、2012年に初めて確認されたMERSコロナウイルスによる感染症です。
主な症状は、発熱、せき、息切れなどです。下痢などの消化器症状を伴う場合もあります。MERSに感染しても、症状が現れない人や、軽症の人もいますが、特に高齢の方や糖尿病、慢性肺疾患、免疫不全などの基礎疾患のある人で重症化する傾向があります。
MERSの発生状況
主として中東地域(アラブ首長国連邦、イエメン、イラン、オマーン、カタール、クウェート、サウジアラビア、ヨルダン、レバノン)で患者が報告されています。そのほかにヨーロッパ(イタリア、英国、オーストリア、オランダ、ギリシャ、ドイツ、フランス、トルコ)、アフリカ(アルジェリア、エジプト、チュニジア)、アジア(フィリピン、マレーシア、韓国、中国、タイ)、北米大陸(アメリカ合衆国)からも患者の報告があります。
MERSの予防方法
MERSの発生が報告されている地域においては、咳やくしゃみなどの症状がある人との接触を避け、また動物(ラクダを含む)との接触は可能な限り避けることが重要です。
また、現在、MERSに対するワクチンや特異的な治療法はありません。患者の症状に応じた治療(対症療法)になります。
MERSが発生している中東諸国から帰国・入国された方へ
MERSが発生している中東諸国で、患者やラクダと接触した方は、感染の可能性があるため、検疫所が最大14日間の健康監視を行う場合があります。
日本に入国時、発熱や咳などの呼吸器症状がある方や、MERSが疑われる患者又はラクダと接触した可能性がある方は、必ず、検疫所で検疫官にお申し出ください。
また、入国後14日に、発熱や咳などの呼吸器症状がみられた方は、速やかに電話にて下記担当までご連絡ください。
詳しくは、こちらのリーフレットをご覧ください。
参考リンク
中東呼吸器症候群(MERS)の詳細については、下記リンク先を参考にしてください。
厚生労働省 ★中東呼吸器症候群(MERS)について★(新しいウィンドウで開きます)
※上記ページ内に「中東呼吸器症候群(MERS)に関するQ&A」もありますので、そちらもご覧ください。