毒針毛のある「チャドクガ」にご注意ください!
チャドクガにご注意ください!
チャドクガは幼虫期(けむしの状態)には目に見えない細い無数の毒針毛があり、誤って触れてしまうと激しい痒みやかぶれに見舞われます。また、個人差はあるものの、一度被害にあった人は、再びチャドクガの毒針に触れることで体の中で過剰な免疫作用が起こるアレルギー反応がおこることがありますのでご注意ください。
チャドクガの幼虫は4月~6月と10月~11月と年2回発生します。淡黄褐色で成長すると25mm程度。チャノキ、ツバキ、サザンカなどツバキ科の植物の葉を食べます。
卵 ⇒ 幼虫(毛虫) ⇒ さなぎ ⇒ 成虫(ガ) というサイクルで発生します。卵自体には毒針毛はありませんが、成虫の毒針毛で覆われています。
チャドクガの若齢幼虫集団 終齢幼虫
卵塊 成虫(雄)
(資料提供:(公社)農林水産・食品産業技術振興協会) ホームページ(http://www.jataff.jp)
チャドクガに刺された部分の毒針を手で取ったり、こすったりすると体のほかの部分に毒針を広めてしまうことになります。また、毒針毛のついた服を他の服と一緒に洗濯機で洗うと他の服に毒針毛が拡散してしまう恐れがあります。毒針毛が飛び散らないよう対処することが重要で、例えばチャドクガの駆除においても、枝にチャドクガの密集した部分がある場合は、枝ごと袋で囲んで枝ごと切ってそのまま封をする方法が有効であると言われています。また、市販の殺虫剤も効きますが、チャドクガは死んでも毒針毛を持ち続けるので飛散しないよう注意が必要です。