北山湿地の保全

木道の整備

ヌマガヤの刈りとり
北山湿地は長い時間を経過してできた湿地で、そこに生育している湿地固有の植物や分布している小動物・昆虫類は、湿地という特殊な環境でしか生きられないものが多く、個体数も限られています。また、環境に対する適応性の弱いものが多いので、そのままにして放置しておくと周辺からヌマガヤ、イヌツゲやノリウツギなどの植物が湿地内に侵入して繁茂し、湿地固有の植物や昆虫類を絶滅に追いやることになります。そのため、ある程度の人為的な管理を加えながら湿地の保全をしていくことが必要です。
また、湿地の保全でもっとも重要なことは湿地内への水の供給です。そのためには湿地だけでなく、水の供給源である周辺の森林の保全もあわせて必要です。
この貴重な自然を守るため、岡崎市では平成12年度から北山湿地の保全整備を行っています。月に1回、市民によるボランティア活動により木道整備やヌマガヤの刈り取りなどを行ってきました。5年以上のボランティア活動を経て、平成19年3月17日に「おかざき湿地保護の会」が設立されました。今後 は岡崎市と市民団体との協働により保護保全活動や動植物の監視活動を継続して実施していきます。