いろいろな下水道
岡崎市は、市街化区域約5,956ヘクタールを含む6,338ヘクタールを公共下水道基本計画区域(令和4年度末)と定め、愛知県が事業主体で整備を進める矢作川流域下水道の流域関連公共下水道として計画が決まっています。
令和5年度末時点の市内の下水道管の整備延長は、汚水管1,335.2キロメートル、雨水管315.2キロメートル、合流管272.1キロメートル、合計1,922.5キロメートルです。
下水道にはいろいろな種類があります。種類別に岡崎市の下水道について説明します。
公共下水道
公共下水道は汚水や雨水を排除し、処理するために市町村が設置・管理する下水道です。下水処理場を有するものを単独公共下水道、流域下水道に接続するものを流域関連公共下水道といいます。
岡崎市は、愛知県内では名古屋市についで大正12年から下水道事業を進めています。現在、流域関連公共下水道の事業計画として位置づけた 6,183ヘクタールの汚水整備を進めています。
流域下水道
2市町村以上の区域にわたる汚水を処理するための広域的な下水道で、都道府県が設置・管理を行います。
愛知県が策定している矢作川流域下水道基本計画には、岡崎市の市街化区域を中心とする6,338ヘクタールも含まれています。
岡崎・豊田・西尾・安城・幸田の4市1町の汚水は、一括して西尾市港町の矢作川浄化センターで最終処理されます。
特定環境保全公共下水道
市街化調整区域の居住環境の改善や公共用水域の水質保全を図るために市町村が設置・管理する下水道です。
岡崎市では、平成9年3月に市街化調整区域にある六ツ美地区の流域関連特定環境保全公共下水道の事業計画認可を得て整備を進め、平成15年度末に整備が完了しました。下水道事業認可取得面積は158ヘクタールとなっております。
また、平成21年6月に樫山地区が事業計画認可を得て、令和4年度に整備が完了しました。下水道事業認可取得面積は41ヘクタールとなっております。
農業集落排水事業
市街化調整区域のうち、農業振興地域の居住環境の改善や、農業用用排水の水質保全を図るための汚水処理施設です。
岡崎市は、浄水場の水道水源を保全するため、平成3年から農業集落排水事業による整備を進めています。平成8年に小美地区、平成9年に生平地区、平成11年に梁野地区と河合北部地区、豊南地区。平成12年に男川上地区、平成14年に霞川地区で汚水処理を開始しました。そして平成18年より葵第一地区、豊西地区も汚水処理を開始し、平成21年より宮崎地区で汚水処理を開始しました。
地域汚水処理施設
岡崎市が管理していた施設で藤川台、滝新町、北斗台、本宿町緑地区の地域汚水処理施設があり、既成団地などの2,001人槽以上の集合汚水処理施設です。(平成21年3月31日時点で全ての地域汚水処理施設は公共下水道へ切り替え完了しました。)
都市下水路
市街地の雨水による浸水被害を防ぐために、市町村が設置・管理する下水道です。
岡崎市は、昭和46年に早川都市下水路、昭和56年に北本郷都市下水路、昭和58年に赤渋都市下水路、昭和63年に大樹寺都市下水路の都市計画事業認可を得て整備を進め、全事業が完成しています。現在では公共下水道事業に変更しています。