市長年頭のことば(令和5年1月7日 新年交礼会)
皆様、明けましておめでとうございます。
岡崎市長の中根康浩でございます。謹んで新春のお慶びを申し上げます。
本市独自の伝統行事である、この新年交礼会を、岡崎市総代会連絡協議会との共催により開催しましたところ、ご来賓の皆様、そして多くの市民の皆様のご臨席を賜り、心から感謝申し上げます。
市長に就任し、2年余りが過ぎようとしています。私は、2022年のロシアのウクライナ侵攻、円安、物価高、収束しなかったコロナ禍などの厳しい経済状況を乗り越えてきた市民の皆様、事業者の方々、各種団体の方々などに対する感謝の気持ちと、本年2023年を笑顔いっぱい、喜びいっぱいの歓喜の1年にしたいという期待感で新年を迎えさせていただきました。
私たちのふるさと岡崎で480年前に誕生された家康公が、群雄割拠する戦国時代において、乱世を鎮め260年の戦争のない世を築いた原動力は、決して武力一辺倒という力づくのものではなく、松平家の菩提寺大樹寺で悟った「厭離穢土 欣求浄土」という平和に対する強い信念と、決して独断に陥らず三河武士団というチームの力を信じたことにあったと思います。家康公に習い岡崎市は市民参加型市政を貫き、今年も市民福祉充実に向けて強い思いで取り組んでまいります。
多くの市民の皆様、事業者の方々、各種団体の方々などの日頃の市政へのお力添えに対し、あわせて心から感謝申し上げます。
昨年は「感染症予防対策」と「経済対策」を両輪としたウイズコロナに転換し、岡崎が岡崎らしくあり続けるために必要な祭りやイベントを状況に応じてアップデートしながら再開できたことは、市民の皆様のご協力の賜物であると思います。
両立のため医療関係者の方々と連携を図りつつ、重症化リスクの高いかたに対する健康観察の重点化や高齢者施設などの感染拡大防止、「岡崎市健康フォローアップセンター」を始めとした療養支援体制の整備・拡充に取り組んでまいりました。
また、ワクチン接種につきましては、オミクロン株対応ワクチンの接種に加え、小児や乳幼児を対象としたワクチン接種も進めています。これまで、希望するすべてのかたが安心して接種できるよう、無料託児や対面予約、集団行動に不安のあるお子さん向けの「おもいやり接種」の実施など、市民の皆様に寄り添った取組を進めてまいりました。
長引くコロナ禍に加え、原材料の高騰や円安などによる物価上昇が市民の皆様の生活や事業活動に大きな影響を与えています。水道料金の基本料金の減額を始め、個人や事業者に対する支援を行っています。
個人に対する支援としましては、住民税均等割のみ課税世帯に対する1世帯当たり5万円の支給、公立小中学校の給食費における保護者負担の据置きなどを実施しました。さらに、高校生以下の子どもを養育する保護者等、75歳以上の高齢者、障がい者手帳所持者、難病患者等を対象にしたクオカードの配布を実施してまいります。
事業者に対する支援としましては、乗合バス・タクシー事業者に対する「運行維持支援金」の支給、流通の見込みが立たない米を福祉関係施設へ供給する「米生産者支援事業」の実施、施設園芸または畜産を営む農家を対象とした「施設園芸用燃油または配合飼料価格高騰対策支援金」の支給、認知症カフェの再開や新規立ち上げに係る補助金の補助率引上げ、私立保育園や認可外保育施設に対する給食費軽減対策支援給付金の支給、市内飲食店で「PayPay」支払いをした場合、最大20%相当還元する「キャッシュレス決済ポイント還元事業」、愛知県感染防止対策協力金の支給対象から外れた市内の飲食店等を経営する事業者に対して、本市独自の新型コロナウイルス感染症対策協力金の交付や子ども食堂に対する支援などを実施しました。
今後も市民の皆様に寄り添った対策、支援を行ってまいりたいと考えております。市民の皆様には、新型コロナウイルスの第8波と季節性インフルエンザの同時流行に備え、引き続き基本的な感染防止対策の徹底をお願い申し上げます。岡崎と岡崎市民には、経験を通して状況に適応し、逆境を乗り越えていく力があると信じています。
就任以来、一貫して、市民の皆様のお声を十分に聴き、市民の皆様にご理解いただくために、市民参加型の市政を目指してまいりました。
私自身もできる限り市民の皆様から直接意見をお聞きしたいという思いから、支所単位で意見交換をする「まちづくりエリアミーティング」、私(わたくし)自ら直接まちづくりの考え方や思いをお伝えする「市長出前講座」を本年度新たに始めました。
岡崎市が国に申請していた構造改革特別区域計画が、1月5日、「岡崎市ワイン特区」として内閣総理大臣に認定されました。愛知県での認定は3例目で、これにより、本市の特産物であるぶどうを原料とした果実酒を市内で製造する場合、酒税法の最低製造数量基準が年間2キロリットルへ引き下げられます。新規就農者の増加や新たな雇用の創出など地域の活性化を期待しています。
公民連携でまちづくりを進めてきた「QURUWA戦略に基づく、公園再整備による暮らしの質の向上とエリアの価値向上に向けた取組」が「第42回緑の都市賞 緑のまちづくり部門」で国土交通大臣賞を受賞しました。
また、川と共存するまちづくりを推進する第30回全国川サミットが11月に岡崎市で開催され、乙川のかわまちづくりの取組を紹介し、川の大切さ、川との共生の必要性を再認識いたしました。
東岡崎駅周辺地区整備につきましては、現在、南口ビルの解体工事が完了されていますが、令和5年度に南口ビルが、令和10年度に橋上駅舎、令和11年度に北口新駅ビルが完成する予定です。
岡崎駅西口自転車等駐車場用地の活用につきましては、11月に優先交渉権者が決定し、カフェ・バー、美容院、飲食店などが入る木造平屋建ての商業店舗、公衆トイレ、喫煙所、自転車等駐車場などを整備する提案がされました。令和5年度に工事を着工し、令和6年度の春以降に岡崎駅西口の新たな拠点として開業する予定です。
この他、岡崎公園前駅のバリアフリー化、令和5年3月に完成予定の六名雨水ポンプ場の整備、さらには国の事業となりますが、岡崎公園前交差点から市役所南交差点までの国道一号における歩道や車道の拡幅工事に向けた取組など、暮らしの質の向上を図るとともに安全安心なまちづくりを進めています。
脱炭素社会への実現につきましては、岡崎市と愛知県、三菱自動車工業株式会社の共同提案が、環境省の「脱炭素先行地域」に選定されました。選定された取組以外にも、温室効果ガスの抑制が期待される「宅配ボックス購入費補助金」や「省エネ家電の買替えへの補助金」の支給、東岡崎駅から大河ドラマ館へのアクセス向上のため次世代モビリティ「シーウォーク」を活用する実証実験などの取組を始めています。
見えづらい脱炭素の取組を見える化する一環として、グリーンカーテンなど緑一杯、花一杯の取組を進めていきたいと思います。
また、木が再び建築の中心になる日が来るのを見据えて、市産材を活用したウッドシティを推進してまいります。
中山間地域の支援につきましては、「岡崎市中山間地域活性化計画~オクオカイノベーションプラン2030~」を策定し、魅力ある持続可能な地域を目指し取組を行っています。地域商社「株式会社もりまち」を設立し、移住相談窓口(愛称:もりまっち)を開設しました。また、中山間地域の各学区から推薦された移住アドバイザー23名を委嘱し、集落等の地域情報、住民ニーズ、空き家の把握などを行っていただきます。このほか、三河漆の産地復活及び岡崎漆としてのブランド化を目指す「岡崎漆プロジェクト」、放置竹林を有効活用する「オクオカ竹プロジェクト」、民間から森林活性化アドバイザーを登用し、専門的知見により助言をいただくなど、行政が支援しながら地域住民が主体となった地域づくりを進めています。
昨年の新年交礼会におきまして、「子ども・女性・高齢者を犯罪から守るまち岡崎」を宣言させていただきました。自主防犯活動団体への支援、防犯教室、防犯キャンペーンなどを継続して実施するなど、宣言都市にふさわしい犯罪のない安心で安全なまちづくりを推進しております。また、令和2年度から設置してまいりました街頭防犯カメラは、本年度に予定しておりました新設250台の設置が完了し、令和5年1月1日から、目標であった1,000台を超える合計1,050台の街頭防犯カメラが市内全域で稼働を開始しました。今後も、犯罪情勢を注視しながら、引き続き、地域住民の安全や犯罪抑制を進めてまいります。
子どもに関する施策としまして、まずは、少人数学級を実現する「32人学級プロジェクト」です。令和5年度は小学1年生、令和6年度は1・2年生と、毎年1学年ずつ段階的に市内小学校に進めてまいります。また、わかりやすい授業のため、今年度までに市内全中学校に電子黒板を配置いたしました。
また、市内の小学校に在籍する児童や在籍予定の園児であれば、現住所のままで一定の条件のもと、小規模特認校と指定された小学校に通学できる「小規模特認校制度」の実施、市内全中学校への校内フリースクールの設置、中学3年生・高校3年生等に対するインフルエンザ接種費用の助成、15歳未満の子ども世代も対象に加えた「子ども・若者総合相談センター」の設置、子育て支援情報をLINEで配信する「子育て応援すくすくLINE」の開設、子ども食堂を開催している団体に対する設備整備事業補助金の支給など、子どもたちにとってより良い教育を受けることができる環境や悩みを受け止める居場所づくりなどを進めております。
このほかの支援としまして、手話言語に対する理解促進等を目的とした「岡崎市手と心でつなぐ手話言語条例」の制定、災害時に一人で避難することが難しい避難行動要支援者の避難を支援するための「個別避難計画」の作成、LGBTQ、性的マイノリティなどの方に対する「パートナーシップ・ファミリーシップ制度」の導入、各家庭、企業、各団体などからいただいた食料品や生理用品などを無償で配布する「OKフードドライブ」の開催、生活困窮者の支援を行う団体に対する運営費補助金の支給などを実施しております。
前向きなシニアライフを広めていくため、株式会社タカラトミーが発売する「人生ゲーム」とコラボレーションして「おかざきゴールデンシニア人生ゲーム」を作成しました。市の出前講座のほか、高年者センターや地域福祉センターで是非ご利用ください。
夏に金沢市の佛子園を視察し、子どもも障がい者も高齢者も地域住民もみんなが交流する「ごちゃまぜ福祉」について学んでまいりました。本市においても地域福祉センターや子ども食堂を活用し、多世代が交流する「ごちゃまぜ福祉」に取り組んでまいります。
昨年暮れに本市で開催されたフリースクールフォーラムに参加してきました。その時に、誰一人置き去りにしない岡崎づくりのためには、みんながF組、みんなが保健室の先生の気持ちになればよいことがわかったような気がします。
さて、人、社会、経済を動かす力のあるスポーツイベントに関しましても続々と再開されています。市民体育祭から衣替えしたスポーツフェスティバルは、多くの市民の皆様にも参加いただきました。3年ぶりにおかざきマラソンを11月に開催し、こちらも3年ぶりに市民駅伝を1月15日に開催します。また、春巡業「大相撲岡崎場所」にいたっては、7年ぶりに4月4日に開催されます。また、昨年11月に、強烈なインパクトを残したWRC「世界ラリー選手権」ですが、本年も11月16日から19日の日程での日本開催が決定しています。昨年に引き続き、本市も全力で盛り上げていきたいと考えています。なお、新たな試みとしまして、令和5年3月に開催される、全日本ラリー選手権「新城ラリー2023」の中で、昨年のWRCでも使用した千万町(ぜまんじょう)町(ちょう)内に競技区間スペシャルステージが設けられることが決まりました。
安全に安心して利用できるトイレづくりを進めております。東岡崎駅前広場、JR西岡崎駅北口、岡崎城、学区市民ホーム、小中学校体育館、こどもの家、保育園など、令和4年度末までに約200施設のトイレを改修または新設します。また、令和5年度までに、すべての小中学校体育館に男女1か所ずつ洋便器を設置する予定です。
矢作地域では、地域の皆さんで組織された「矢作デマンド導入検討会議」で議論を重ねて運行計画を取りまとめ、いよいよ、1月16日から予約型乗合タクシー「矢作デマンド」の実証運行が開始されます。地域主体の交通手段の拡充の先駆けとなることを期待しております。北斗台では、時速20km未満で公道を走ることができる、4人乗り以上の電気自動車「グリーンスローモビリティ」の活用の調査が、環境省により行われています。より利便性の高い新たな移動手段モデルが提唱され、北斗台が先進的な地域となり全市域へ展開することを期待しています。
地理的表示保護制度に関連しまして、江戸時代初期から伝統製法による味噌作りを続けているカクキュー及び株式会社まるや八丁味噌の敷地を、八丁味噌の「八丁」町に町名を変更しました。制度の見直しの支援に繋げていきたいと考えております。
いよいよ明日、大河ドラマ「どうする家康」の放送が始まります。
ドラマの初回放送に合わせて、ここ市民会館で、『大河ドラマ「どうする家康」東海プレミアリレーin岡崎』が開催されます。出演者の松本潤さん、有村架純さん、山田裕(ゆう)貴(き)さん、杉野遥(よう)亮(すけ)さん、大森南朋(なお)さん、そして司会の岡崎市出身の天野ひろゆきさんがお見えになり、トークショーとパブリックビューイングを行うということで、定員の約200倍の応募がありました。
また1月21日にはいよいよ「大河ドラマ館」がオープンします。岡崎公園内の案内看板・フォトスポット・観光案内所の設置、岡崎公園のバス駐車場の舗装など、多くのお客様をお迎えする準備が整いました。
1月20日から1月22日に岡崎城天守閣、大手門、岡崎公園の清(せい)海堀(かいぼり)で、プロジェクションマッピングやデジタルライトアップなどを行う「岡崎デジタルアートナイトフェスティバル」が開催されます。大河ドラマ館と合わせて、是非、お立ちよりください。
大河ドラマに関する取組としまして、天野ひろゆきさんが出演するプロモーション動画「どうするの?家康さん」の配信、大河ドラマ館のホームページ開設、誘客促進につながる「ふるさと納税返礼品としてのPayPay商品券」の取扱い開始、市内のお店や事業者を『家康印(いえやすじるし)』と命名する「地域店舗ファンづくり推進事業」、徳川家康公が着用した具足の変遷を図柄にした「岡崎版図柄入りナンバープレート」の導入などを幸田町とともに実施し、岡崎をPRするとともにファン・リピーターの獲得などにつながる支援に取り組んでいます。
全国の皆様に岡崎を知っていただく絶好の機会です。この機会を最大限に活用し、岡崎の魅力を発信するとともに、地域経済の活性化につなげてまいります。
現在、コロナ禍や急激な物価高騰により市民の皆様のくらしに厳しさが増しています。令和3年度より特別職の給料月額を減額しております。大きな助けにはならないかもしれませんが、少しでも市民生活に寄り添いたいという思いは常に強く思っております。昨年に引き続き、今年も、就職、結婚、出産、子育て、学生、退職など各ライフステージに応じた支援に力を注いでまいります。
部活動の地域移行につきましては、「部活動の地域移行に関する検討会議」から提言が出され、休日の部活動につきましては、令和5年度から令和7年度に段階的に地域移行をしていき、平日の部活動につきましては、できるところから移行していくなどの方針が示されました。大きな教育的役割を果たしてきた部活動を、どのようにして持続可能な形で地域移行するのか、子どもや家庭に負荷のかからないよう検討してまいります。
東岡崎駅周辺地区整備、阿知和地区工業団地造成とスマートインターチェンジを含む周辺道路整備、本宿駅周辺地域拠点整備、岩津地域活動拠点施設整備、岡崎駅西口自転車等駐車場用地活用事業など、岡崎市全域にわたり点在する拠点整備につきまして、昨年度に引き続き、市民の皆様の意見を聴きながら、皆様に喜んでいただけるものとなるよう整備を進めてまいります。
さて、今年は、癸(みずのと)卯(う)の年です。卯(うさぎ)はその跳躍する姿から「飛躍」や「向上」の象徴として親しまれています。また、癸(みずのと)は「物事の終わりと始まり」のほか、「春の訪れ」といった意味もあるそうです。
今まで必ずしも活かしきれていなかった家康公生誕の地の強み、或いは三河武士ブランドにより、稼げる経済へと進化させる絶好のチャンスととらえています。今までの1年で岡崎市として「家康公の生誕の地」であることを活かすにはどうすべきか、全庁体制で考えてきました。そして、岡崎市が歴史観光都市、或いはオクオカなど多様なツーリズム都市として本来行うべき基盤整備を一気呵成に取り組んで、本格的に滞在型歴史観光都市へ名乗りを上げるに至りました。
「家康公は岡崎生まれだ」とアピールできるこの1年は、エンターテイメントとしてのドラマを楽しむことのできる岡崎、そして本物の歴史の醍醐味を堪能できる岡崎の両面を打ち出していき、まさしく「どラマチックイヤー」となるよう取り組んでまいりたいと思います。
また、今年は「アフター大河」を見据えた構想づくりにも着手しなければなりません。令和4年の「10の寅年ビジョン」を土台に、令和5年を「ジャンプアップ2023」の一年と位置付けます。
「ジャンプアップ2023~どラマチックイヤー~」では、大河ドラマ「どうする家康」を通して市民が共有できる「家康公愛、岡崎愛にあふれ、岡崎市民であることを誇りに思える都市づくり」を目指し、4つの柱を中心に取り組んでまいります。
まず、1つ目の柱は、「with コロナ」「after コロナ」です。力強くジャンプアップするためには、足元をしっかり固めなければなりません。引き続き、感染防止対策と社会経済活動との両立に向けた取組を行ってまいります。
2つ目の柱は、「with 家康公」「after 大河」です。家康公生誕の地としてオンリーワンの強みを活かし、大河ドラマでアップした知名度を活かす取組を行ってまいります。
家康公は天下統一、その後の永きにわたる平和な社会システムの構築といった様々な功績を残されていますが、まちづくりに関しても見習うべきだと思います。
法政大学の元総長で名誉教授の田中優子氏などが江戸時代に世界でも類をみない循環型社会を作り上げた家康公の哲学から発生した江戸の生態学を「EDOLOGY」と表現されています。家康公の哲学を基盤に家康公生誕の地である「おかざき」、江戸の故郷「おかざき」において市民、事業者、来訪者全ての人たちの幸せが循環する観光や経済、産業、教育などを横断的に発展させるまちづくりを「EDOLOGY」を基軸に考えていきたいと思います。
3つ目の柱は、「脱炭素の取組」です。
「脱炭素先行地域」に選定された都市として責任を持って取り組んでまいります。
4つ目の柱は「若者の意見を活かす」です。
未来は若者のものです。若者ぬきに未来の岡崎を語ることはできません。若者が未来に希望を抱くことができる社会を築くためには、未来を担う若者の意見を聴き、それを活かしていくことが必要だと考えます。また、市内7大学で構成される岡崎大学懇話会からは、本市の活性化に関するご意見をいただくなど、大学や学生とも連携し、魅力ある岡崎を目指した活動をしています。さらに、共同事業の一環として、学生のみなさんを「岡崎探検隊!!」として任命し、大河ドラマ「どうする家康」をきっかけとした岡崎の魅力を発信するプロジェクトを始動しました。「EDOLOGY」を基軸とした「with 家康公」「after 大河」の具体的な取組も、こうした若者やまちづくりほっとミーティングなどを通して意見を聴いてまいります。若者人材は国内だけにとどまりません。グローバル人材、高度人材を本市に引き寄せることも重要だと考えています。
今年は、この「EDOLOGY」を基軸とした「ジャンプアップ2023~どラマチックイヤー~」を掲げ、飛躍の年となるよう、三河武士団さながらに、オール岡崎、一丸となって取り組んでまいります。
岡崎の強みの一つは多様性から生まれる活力です。市民お一人お一人いろいろな幸せの在り方があるはずです。お一人お一人の幸せづくりを、今年も全力で応援できる岡崎市でありたいと考えています。
新しい一年が、皆様にとって幸多きことを祈念申し上げ、年頭のあいさつとさせていただきます。
令和5年1月7日 岡崎市長 中根 康浩