岡崎の教育とESD
1 岡崎の教育三本柱とESD(持続可能な開発のための教育)
岡崎市では、これまで行ってきた教育について、ESDの目標に照らして見直し、「環境教育」「英語教育」「岡崎の心の醸成」の「三本柱」を立てる必要があると考え、実践を始めました。「英語教育」では、世界の人々とコミュニケーションをとることができるようにするために、「英語が話せる子どもの育成」をめざし、「環境教育」では、地球温暖化や環境破壊などを自分の問題としてとらえて考え、歯止めをかけるために行動できる人を育てることをめざし、さらに、持続可能な開発目標「SDGs」とも関連させながら、取り組みを推進していきます。「岡崎の心の醸成」では、日本の文化・日本の心を伝える子供を育てることをめざします。
そして、三本柱相互の関連を強めることにも重点を置いて取り組みます。三本柱を単独で進めるだけではなく、関連をもたせながら進められる具体的な活動の場も考えていきます。こうして、岡崎の教育の三本柱を、岡崎市の進めるESDの三本柱とする取り組みを充実させていきたいと考えています。
2 三本柱と教科領域の学習・行事
「持続可能な社会」にかかわる諸問題の個別の分野にとどまらず、環境・経済・社会・文化の各側面から、学術的かつ総合的に取り組むことが重要であるESDでは、三本柱と各教科領域の学習、行事との関連を図ることも必要となります。
三本柱の学習として、各教科領域でどのような学習を進めることができるのか、どのような学びがそれぞれの学習を高め合えるのかを明らかにしていきたいと考えています。さらに、各教科領域の授業、行事などをESDの視点で見直し価値付ける必要があります。
ESDとして学習を進めるとき、「基本的な知識や技能の習得」「思考力・判断力・表現力の育成」をどう進めるのかを考え、確かな力が身に付く学習にしていきたいと考えています。
このようにして、三本柱の学習と教科・領域の学習、行事との関連を強めるとともに、ESDとして、三本柱を中心とした岡崎の教育を展開し、岡崎の子供を育てていきたいと考えています。
3 岡崎市の重点課題
- 各学校で作成したESDカレンダーをもとに、重視する能力や態度を明らかにして実践をすすめ、ESDへの取り組みを深化させていくこと
- 自然の中での活動、職場体験など、様々な体験活動を促し、子供の見方や考え方を広め深められるようにし、学びを広い見地からとらえさせ、実践力や行動力へと結びつけていくこと
- ESDとしての岡崎の教育の三本柱 「英語教育」「環境教育」「岡崎の心の醸成」の実践のあり方を明確にするとともに、三本柱相互、または、三本柱と教科領域、行事と関連させた実践を進めること
4 ESDの展開と調査・研究
以下のことを中心に進めていきます。
ESDの展開
- 三本柱の各学校での実践
- 三本柱に関わる特別委員会の提言と実践
- 現職研修委員会各部会による実践
ESD教育の調査・研究
- 授業改善委員会による調査・研究
- SDGs推進委員会による調査・研究
- 教科、領域指導員会による研究
- 現職研修委員会各部会による研究
5 ESDカレンダー(例)