県指定:書跡・典籍・古文書 大樹寺文書
大樹寺文書
浄土宗大樹寺に所蔵される古文書のうち、中世後期・近世初頭の243点が県指定です。
文明7年(1475)松平親忠によって創建された大樹寺は、安城松平家菩提寺から徳川将軍家先祖の菩提所となりましたが、15世紀後葉以後の古文書が約800点余残されています。そのうち中世末の天正末年までの文書は213点です。一番最初の文書は長禄4年(1460)の松平親則田畠預状案です。土地の寄進状や売渡状の類が多くを占めているのが特色です。大檀那である松平氏の消長、あるいは三河の中世史を語る上で欠かせない資料です。それらの主なものは、家康、松平氏歴代・同一門、開山勢誉、今川氏関係など発給者ごとにまとめて巻子仕立てにされています。
指定物件の現状は成巻文書14、軸装5幅7通、冊子2、未成巻26通です。指定物件をふくめた近世初頭までの文書は、『新編岡崎市史6』(史料古代中世)に翻刻してあります。また、約800点の文書の目録は、愛知県教育委員会『大樹寺歴史資料目録』に収録されています。
ふりがな | だいじゅじもんじょ |
指定(種別) | 県指定文化財(書跡・典籍・古文書) |
員数 | 243点 |
指定年月日 | 昭和59年3月30日 |
所在地 | 岡崎市鴨田町字広元 MAP(新しいウィンドウで開きます) |
所有者 | 大樹寺 |
管理者 | 岡崎市美術博物館(高隆寺町)寄託 |
時代 | 中世~近世 |
参考文献 |
|
リンク |
文化財ナビ愛知(新しいウィンドウで開きます) 『大樹寺文書』上・下について|岡崎市美術博物館ホームページ |
注意:文化財の概要については、新たな発見や再調査により記載内容が変更となる可能性があります。
▼岡崎市指定文化財目録へもどる