国指定:史跡 北野廃寺跡
北野廃寺跡
北野廃寺は、西三河地区における最古の寺院跡で、矢作川右岸の碧海台地の南東縁に立地しています。昭和39(1964)年と同52(1977)年に行われた調査により、塔や金堂・講堂の基壇とそれらを結ぶ回廊の一部、そして寺地を画する土塁が確認され、それらの配置から、東西126.5m、南北146mの寺地の中に堂塔が直線上に並ぶ四天王寺式の伽藍配置であったことがわかります。調査によって発見された出土品の中には、堂内の壁面を飾った塼仏(せんぶつ)や正倉院宝物にのみ類例のみられる磬形垂飾(けいがたすいしょく)などのように、全国的に見ても貴重なものもみられます。また堂塔に使用された瓦の文様は、あまり例のない高句麗(こうくり)の様式のものであり、それらが三河地方一円に分布していることから、三河地方における中枢的な寺院であったことがわかります。
ふりがな | きたのはいじあと |
指定(種別) | 国指定(史跡) |
面積等 | 21,721.26平方メートル(整備範囲は15,655.06平方メートル) |
指定年月日 |
昭和4年12月17日 |
所在地 | 岡崎市北野町字郷裏 MAP(新しいウィンドウで開きます) |
所有者 | 岡崎市 |
時代 | 飛鳥後期 |
公開情報 | 通常見学可 |
参考文献 |
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リンク | 文化財ナビ愛知(新しいウィンドウで開きます) |
注意:文化財の概要については、新たな発見や再調査により記載内容が変更となる可能性があります。
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