市指定:彫刻 木造仁王像(真福寺)
木造仁王像
真福寺の山門にある金剛力士像で阿形が3m25.4cm、吽形が3m27.0cmあります。
欅材の寄木造りで、かつては彩色が施されていたと思われますが、現在は剥落しています。躯幹部は基本的には前後左右矧ぎで、腰から下の複雑な部分に多くの補材を行っています。胎内の銘によると、永正12年(1515)、金蔵坊(現金蔵院)の賢忠の発願で仏師宋梅が造立したものということがわかります。また また、寛政元年(1789)に修理が施され、その際に腹中に阿形像に「奉再興金剛尊像云々」、吽形像に「奉再興密迹尊像 」と記され、共に「大工稲熊村住人久世安右衛門暉綱、右弟子岡崎能見廣瀬太吉安菫」と記載したとあります。これによると地元の人により修理がなされたことがわかります。
ふりがな | もくぞうにおうぞう |
指定(種別) | 岡崎市指定文化財(彫刻) |
員数 | 2軀 |
指定年月日 | 昭和49年1月11日 |
所在地 |
岡崎市真福寺町 真福寺内 MAP(新しいウィンドウで開きます) |
所有者 | 真福寺 |
公開情報 | 通常公開 |
参考文献 | 『新編岡崎市史 第17巻 美術工芸』新編岡崎市史編集委員会、1984年、58、162ページ |
注意:文化財の概要については、新たな発見や再調査により記載内容が変更となる可能性があります。
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