国登録:建造物 冨田家住宅木南舎・土蔵
冨田家住宅木南舎、土蔵
木南舎 |
土蔵 |
冨田家は江戸中期から幕末まで陣屋代官を務めていました。明治に入り、医者を開業した後は、陣屋と代官屋敷の土地を受け継ぎ、建物としては代官屋敷の旧主屋である「木南舎」とその隣に建つ「土蔵」を残しています。
【冨田家住宅木南舎】
文政10年(1827)に5代目群蔵常業により建立された建物で、木造2階建、切妻造、桟瓦葺の建物で、屋根に越屋根(煙出し)を上げています。平面は農家の間取りに近いですが、土間部分を妻側に寄せている点など、武家住宅としての特徴も見せています。「木南舎」とは、江戸時代後期に煎茶を極めた売茶翁方巌が訪れた際に、広い庭園と背後の「楠」の大樹に感銘を受けて命名したと伝わっています。
【冨田家住宅土蔵】
木造2階建、切妻造、瓦葺の家財蔵に、木造平屋建、切妻造、瓦葺の米蔵が接続しています。土蔵は明治9年(1876)の墨書があり、明治期の建立であることが分かります。
ふりがな | とみたけじゅうたくもくなんしゃ、どぞう |
指定(種別) | 国登録有形文化財(建造物) |
員数 | 2棟 |
指定年月日 | 令和2年4月3日 |
所在地 | 岡崎市本宿町 |
所有者 | 個人 |
建築年代 | 木南舎:文政10年(1827)、土蔵:明治9年(1876) |
公開情報 | 木南舎:文政10年(1827)、土蔵:明治9年(1876) |
参考文献 | 『新編岡崎市史 18巻 建造物』新編岡崎市史編さん委員会、1983年 、p414-417 |
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注意:文化財の概要については、新たな発見や再調査により記載内容が変更となる可能性があります。
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