農作業中の注意点について
農作業中におけるダニ刺咬に関する留意事項について
平成25年3月8日
ダニ媒介性疾患「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)」の症例が国内において確認されました。SFTSは、多くの場合、森林や草地などの屋外に生息するマダニに咬まれることにより感染します。マダニはSFTS以外にも感染症を媒介することから、特にマダニの活動が盛んになるとともに、屋外での農作業が本格化する春から秋にかけて、マダニに刺されないよう注意する必要があります。
- 問 SFTSにかからないために、どのように予防すればよいですか。
- 答 マダニに咬まれないようにすることが重要です。特にマダニの活動が盛んな春から秋にかけては注意しましょう。これは、SFTSだけでなく、ダニが媒介する他の疾患の予防のためにも有効です。草むらや藪など、マダニが多く生息する場所に入る場合には、長袖、長ズボン、足を完全に覆う靴を着用し、肌の露出を少なくすることが大事です。また、屋外活動後は、マダニに刺されていないか確認してください。
- 問 国内で患者が報告された地域は特に感染の危険が高いのですか。
- 答 SFTSウイルスを媒介すると考えられるマダニ類は全国に分布するので、今回患者が報告された地域が他の地域に比べて特に危険だということではありません。全国どこにおいても発生しうる感染症と考えられます。
- 問 マダニに咬まれたら、どうすればよいですか。
- 答 マダニ類の多くは、人や動物に取りつくと、皮膚にしっかりと口器を突き刺し、長時間(数日から、長いもので10日間)吸血します。無理に引き抜こうとするとマダニの一部が皮膚内に残ってしまうことがあるので、吸血中のマダニに気が付いた際は、できるだけ病院で処置してもらってください。また、マダニに咬まれた後に、発熱などの症状が認められた場合は、病院を受診してください。
参考 厚生労働省ホームページ (新しいウィンドウで開きます)
農作業中の熱中症予防について
夏場等の暑熱環境下での作業は、熱中症(熱射病、熱けいれん、熱まひ)を生じるおそれがあるので、次の事項に注意してください。
- 日中の気温の高い時間帯を外して作業を行うとともに、休憩をこまめにとり、作業時間を短くする等作業時間の工夫を行なってください。水分をこまめに摂取し、汗で失われた水分を十分に補給してください。
また、気温が著しく高くなりやすいハウス等の施設内での作業中については、特に気を付けてください。 - 帽子の着用や、汗を発散しやすい服装で作業を行ってください。
また、作業場所には日よけを設ける等できるだけ日陰で作業するように努めてください。 - 屋内では遮光や断熱材の施工等により、作業施設内の温度が著しく上がらないようにするとともに、風通しをよくし、室内の換気に努めてください。
作業施設内に熱源がある場合には、熱源と作業者との間隔を空けるか断熱材で隔離し、加熱された空気は屋外に排気するようにしてください。
熱中症予防及び処置に関するパンフレット
農作業中の熱中症に注意しましょう (農林水産省ホームページ)(PDF形式:584KB)
参考
熱中症に注意 (気象庁ホームページ)(新しいウィンドウで開きます)