新型コロナウイルス感染防止対策を踏まえた避難所運営訓練を実施しました。
6月19日(金曜日)、新型コロナウイルス感染防止対策を踏まえた避難所運営訓練が市消防本部講堂で実施されました。
訓練には今年度新たに避難所運営担当者になった職員ら80名が午前と午後の2回に分かれて参加。
避難所のレイアウト設営訓練では、通路幅を3メートルとし一方通行とする、避難者の生活スペースを囲む間仕切りは2メートル間隔で設置するなど、密集を避ける対策を確認。
避難者の受付訓練では、職員がマスクとフェイスシールドを着用し、非接触型の体温計による検温や健康チェックの徹底、発熱など感染の疑いがある人が訪れた際の隔離対応など、必要手順や注意点を実践的に学びました。そのほか、段ボールベッドとエアーマットの設営訓練も実施しました。
訓練を視察した市防災会議委員で名古屋大学減災連携研究センターの荒木裕子特任准教授は「災害対策に不安を覚えるのは正常な反応。少ない職員で避難所運営を担当しなければならない中で、職員だけでいろいろ抱え込むとうまく回らない。早い段階で避難者や地域住民との関係を築いて力を借り、お互い協力しながら運営することがとても大切」と講評。
参加した職員らは、「不安は多く、心配は尽きないが、今回実践したことで気を付けるべきことが分かった。いざという時のためにしっかり備えたい」と話していました。
市防災課担当者は、「感染防止対策を行うことで、避難所の定員は従来の半分ほどになるため、災害状況に応じて在宅も含めた避難所以外の安全な場所を考えておくことも大切。また、避難所の物資などにも限りがあるため、マスクなどの感染予防資材も含め、各自で日頃から備えて欲しい」と話していました。