ポリオ(急性灰白髄炎)予防接種
ポリオ (急性灰白髄炎)予防接種
ポリオ予防接種については、保健所で生ポリオワクチンの経口(飲む)接種を行ってきましたが、予防接種法の一部改正により平成24年(2012年)9月1日から医療機関での不活化ポリオワクチンの接種(注射)となりました。さらに平成24年(2012年)11月1日からは、4種混合ワクチン(百日せき・ジフテリア・破傷風・ポリオ)が定期接種に導入されました。
ポリオとは
ポリオ(急性灰白髄炎)はポリオウイルスによって発生する疾病です。「小児まひ」とも呼ばれますが、子どもに限った病気ではありません。主に感染した人の便中のウイルスがほかの人の口から入り、のどや腸の中で増殖することで感染します。
感染しても90~95%は全く無症状です。約5%のかたは約5日前後の潜伏期の後、軽い発熱・頭痛・眠気・のどの痛みがあらわれます。感染者の1~2%に発熱・嘔吐・首がかたくなる・手足の痛みなどの症状を伴う髄膜炎がみられます。感染者の約1,000~2,000人に1人の割合で手足の麻痺・運動障害を残します。呼吸麻痺を起こし死亡することもあります。
通知(予診票・接種券)の発送について
出生から現在まで国内で定期予防接種を受けられている7歳6か月未満のお子様については、通常、4種混合ワクチン(百日せき・ジフテリア・破傷風・ポリオ)の接種となっています。よって、ポリオワクチン(単独ワクチン)の通知は行いません。
海外等で3種混合予防接種・ポリオ予防接種の接種歴があるかたは、接種状況に応じてご案内します。
接種について
・対象者は、接種日時点で岡崎市に住民登録があるかたです。
・対象年齢・回数・間隔は、4種混合予防接種と同じです。
・3種混合ワクチン(百日せき・ジフテリア・破傷風)とポリオワクチンが未接種のかたについては、4種混合ワクチン(百日せき・ジフテリア・破傷風・ポリオ)を接種します。
・生ポリオワクチンを2回接種している場合は、ポリオ予防接種は完了していますので不活化ポリオワクチンの接種の必要はありません。生ポリオワクチンを1回しか受けていない場合は、これから接種する回数として、不活化ポリオワクチン初回接種2回と追加接種1回が必要となります。
昭和50年(1975年)から昭和52年(1977年)に生まれたかたのポリオワクチン追加接種
昭和50年から昭和52年に生まれたかたは、ポリオの免疫を持っている人の割合が、他の年齢層に比べて低いことが厚生省(当時)の流行予測調査でわかりました。このため、昭和50年から昭和52年生まれのかたは、ポリオが発生している国に渡航するときには、ポリオの予防接種を追加(自費)で受けること(任意接種)をお勧めします。
海外の感染症の発生状況については、厚生労働省検疫所FORTHホームページ(新しいウィンドウで開きます)でご確認ください。