麻しん及び風しん予防接種
麻しん及び風しん予防接種
麻しん(はしか)とは
麻しんは「はしか」とも呼ばれ、麻しんウイルスの感染によっておこる発熱と発疹を伴う感染症です。感染力が極めて強く、飛沫・接触感染だけでなく空気感染もするため、同じ閉鎖空間に短時間一緒にいただけで感染します。免疫がなければほぼ100%発症します。
10~12日の潜伏期の後に、鼻水・せき・目の充血・めやに・38度以上の発熱が認められます。この状態が数日続き、その後一旦発熱が1度程度下がりますが、再び高熱となり、首の回りから発疹が出現します。発疹が出る頃になると、39~40度台の高熱が4~5日続きます。発疹は1~2日のうちに消えます。また発疹が出現する前日から口の中に白っぽい斑点が現れ、数日で消えていきます。
合併症としては、気管支炎、肺炎(患者100人に1~6人程度)、中耳炎(患者100人に7~9人程度)、脳炎(患者1000人に1~2人程度)などがあります。
麻しんの抗ウイルス薬は存在しないため、治療は症状を和らげる治療のみとなります。麻しんは、医療が発達した国であっても、かかった人の約1000人に1人が死亡する重症の感染症です。
風しんとは
風しんは、風しんウイルスの感染によっておこる発熱と発疹を伴う感染症です。飛沫感染し、潜伏期は2~3週間です。発疹が出る1週間前から、発疹が出た後1週間くらいまでは感染力があるといわれています。
主な症状は発疹・発熱・リンパ節の腫れですが、3つが揃うのは約半数です。まれに血小板減少性紫斑病や脳炎を合併することがあります。約15~30%のかたは感染しても症状がなく終わります。大人が感染すると子どもと比べて重く、高熱が続いたり関節痛が現れることが多いといわれています。
妊娠20週までの妊婦が感染すると、お腹の中の赤ちゃんも感染し、先天性風しん症候群と呼ばれる難聴・先天性の心疾患・白内障・発育発達遅滞などの障がいを持って生まれてくる可能性が非常に高くなります。
麻しん・風しんともに、ワクチン(主に接種されているのは、麻しん風しん混合(MR)ワクチン)を接種することによって、95%程度の人が免疫を獲得することができると言われています。また、2回の接種を受けることで1回の接種では免疫がつかなかったかたの多くに免疫をつけることができます。
通知(予診票・接種券)の発送について
・麻しん及び風しん(MR) 1期予防接種の通知(予診票・接種券)は、対象者が1歳を迎える月の前月の下旬に発送します。麻しん及び風しん(MR) 2期予防接種の通知は、対象者が小学校に就学する1年前の3月下旬(保育園・幼稚園の年長児になる直前)に発送します。通知が届く前に予約をされていて予約日の間際になっても通知が届かない場合は、下記担当課へお問い合わせください。
・麻しん及び風しん(MR) 1期の通知は、水痘予防接種が同封されます。
・岡崎市へ転入されたかたで調査票が未返送の場合は、通知が発送できません。調査票を速やかにご返送ください。お急ぎの場合は、記入した調査票と母子健康手帳を保健所窓口へお持ちください。
接種について
対象者は、接種日時点で岡崎市に住民登録があるかたです。
対象年齢 |
回数 |
|
---|---|---|
第1期 |
1歳から2歳未満 |
1回 |
第2期 |
5歳から7歳未満で、 |
1回 |
・麻しんまたは風しんのいずれかにかかったことがあっても、麻しん及び風しん混合(MR)ワクチンを使用できます。
・第1期は、1歳になったらなるべく早く接種することをお勧めします。
大人の風しん抗体検査及び予防接種費用の助成について
以下に該当する大人のかたは、風しん抗体検査及び予防接種費用の助成を行っています。詳しくは各ページをご覧ください。
・昭和37年(1962年)4月2日~昭和54年(1979年)4月1日生まれの男性(令和7年3月までに限り補助があります)
・妊娠を予定又は希望する女性(妊婦は除く)
・妊娠を予定又は希望する女性(妊婦は除く)の同居者
・風しんに対する免疫が十分でない妊婦の同居者
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