県指定:彫刻 木造東照大権現(徳川家康)坐像
木造東照大権現(徳川家康)坐像
像高約47cmの東照大権現(徳川家康)の坐像です。桧材の寄木造で彩色仕上げとし、玉眼を嵌入しています。頭、体を別材とし、ともに内刳を施しています。束帯姿で顔を正面に向け、左手は太刀の脇で甲を上にして握り、右手は脇腹で笏を執り、正面で足裏を合わせて坐しています。頭髪は白髪混じりに彩色され、同様にあごひげを点描しています。垂纓の巾子冠を被って簪を挿しており、上半身に袍、下襲、腰以下に袴を着けています。定型的な束帯姿をした家康像ですが、骨格や体勢の的確な表現やふくよかで柔らかい表情、入念な仕上げを施す本像は、近世肖像の中でも優れた作例の一つであり貴重です。
ふりがな | もくぞうとうしょうだいごんげん(とくがわいえやす)ざぞう |
指定(種別) | 愛知県指定文化財(彫刻) |
員数 | 1軀 |
指定年月日 | 令和4年7月29日 |
所在地 |
岡崎市鴨田町字広元 MAP(新しいウィンドウで開きます) |
所有者 |
大樹寺 |
参考文献 |
『新編岡崎市史 第17巻 美術工芸』 新編岡崎市史編集委員会、1984年、143-144ページ 」 |
注意:文化財の概要については、新たな発見や再調査により記載内容が変更となる可能性があります。
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