2種混合予防接種
2種混合予防接種
2種混合予防接種(ジフテリア・破傷風)は、乳幼児期の3種混合予防接種(ジフテリア、百日せき、破傷風)または4種混合予防接種(ジフテリア、百日せき、破傷風、ポリオ)または5種混合予防接種(ジフテリア、百日せき、破傷風、ポリオ、ヒブ) に引き続いて行うものです。乳幼児期に一度も接種していないお子さんは、今回の接種のみでは効果が望めませんので、追加接種を任意(有料)で受けることをお勧めします。
ジフテリアとは
ジフテリアは、「毒素を作るジフテリア菌」により引き起こされる感染症です。主に飛沫により感染します。約2~5日の潜伏期間を経て発症しますが、感染しても症状が出るのは10%程度の人で、残りの人は症状が出ない保菌者となり、その人から感染することもあります。(感染した皮膚への接触で感染する皮膚ジフテリアもあります。 )
呼吸器(鼻やのど)ジフテリアでは、 最初は、発熱、のどの痛み、物が飲み込みにくい、声がかれるなどの症状が認められます。2~3日の間に、ジフテリア毒素の働きによって破壊されたのどの組織が、偽膜(ぎまく)と呼ばれる厚い灰白色の層となります。この偽膜が広がると気道がふさがれて、息ができなくなることがあります。呼吸器ジフテリアは、治療をしてもかかった人の10%くらいが死亡する病気です。また、ジフテリア毒素が血液とともに離れた臓器まで運ばれて、心臓や神経の病気(合併症)を起こすことが知られています。
日本においては、1999年の報告を最後に、ジフテリアにかかった人はいませんが、ワクチン接種率が低い国では発生が見られます。ジフテリアの予防には、ワクチン接種が非常に重要です。
破傷風とは
破傷風は、破傷風菌という細菌が作る毒素によって起こる感染症です。人から人への感染はありません。土の中などにいる菌が傷口から体内に入り、菌が増えて毒素を作ります。その毒素が血液にのって全身に回って神経に作用し、破傷風の症状をひきおこします。
症状は、痛みを伴う筋肉のけいれんやこわばりで、最初に唇や手足のしびれ・味覚異常が認められ、次に口が開きにくいという症状(開口障害)が認められることが多いです。顔の筋肉がけいれんすることにより笑っているような表情に見えたり、ものが飲み込みにくくなったり、頭部から背中まで弓なりにそり返る症状が認められたりします。意識は保たれます。治療が遅れると死亡する場合もあります。
破傷風は自然に免疫がつくことはありませんし、世界中の土や動物のフンなどに破傷風菌がいるので、誰でも破傷風にかかる可能性があります。現在も国内でワクチン未接種世代を中心に年間100人以上の患者発生があり、ワクチンで予防することが重要です。
通知(予診票・接種券)の発送について
・2種混合予防接種の通知(予診票・接種券)は、対象者が11歳を迎える月の前月の下旬に発送します。通知が届く前に予約をされていて予約日の間際になっても通知が届かない場合は、下記担当課へお問い合わせください。
・岡崎市へ転入されたかたで調査票が未返送の場合は、通知が発送できません。調査票を速やかにご返送ください。お急ぎの場合は、記入した調査票と母子健康手帳を保健所窓口へお持ちください。
接種について
対象者は、接種日時点で岡崎市に住民登録があるかたです。
対象年齢 |
回数 |
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2期 |
11歳から13歳未満 |
1回 |
・現在、定期予防接種の2種混合予防接種は2期(1回)のみです。(1期は、乳幼児期に接種された5種混合、4種混合または3種混合予防接種を指します。)