マイコプラズマ肺炎に関する情報
マイコプラズマ肺炎とは
マイコプラズマ肺炎は、「肺炎マイコプラズマ」という細菌に感染することによって起こる呼吸器感染症です。小児や若い人の肺炎の原因としては、比較的多いものの1つです。患者は全年齢層で報告されていますが若年齢層に多く、1~14歳の患者が全体の6~8割を占め、報告数の多い年は小児患者の割合が高い傾向があります。一方、2020~2022年は報告数が大きく減り、中でも小児患者数の減少が大きく、成人年齢層の患者割合が高くなっています。また、マイコプラズマ肺炎の発生には季節性があり、患者の報告数は秋~冬に増加し、年によっては初夏に少し報告数の増加がみられることもあります。
感染経路
患者の咳のしぶきを吸い込んだり、患者と身近で接触したりすることにより感染すると言われています。家庭のほか、学校などの施設内でも感染の伝播がみられます。感染してから発症するまでの潜伏期間は長く、2~3週間くらいとされています。
症状
発熱や全身倦怠感(だるさ)、頭痛、痰を伴わない咳などの症状がみられます。咳は少し遅れて始まることもあります。咳は熱が下がった後も長期にわたって(3~4週間)続くのが特徴です。多くの人はマイコプラズマに感染しても気管支炎ですみ、軽い症状が続きますが、一部の人は肺炎となり、重症化することもあります。一般に、小児の方が軽くすむと言われています。
予防対策
感染経路はかぜやインフルエンザと同じですので、普段から、手洗いをすることが大切です。また、患者の咳から感染しますので、咳の症状がある場合には、マスクを着用するなど咳エチケットを守ってください。
現時点で有効なワクチンはありません。(2023年現在)
マイコプラズマ肺炎とは(国立感染症研究所)(新しいウィンドウで開きます)
マイコプラズマ肺炎の発生状況について(国立感染症研究所)(新しいウィンドウで開きます)
マイコプラズマ肺炎(厚生労働省)(新しいウィンドウで開きます)
マイコプラズマ肺炎(愛知県衛生研究所)(新しいウィンドウで開きます)